■Extra Edition P108■
ドメーヌ・ド・シャソルネイ/サン・ロマン・ブラン・コンブ・バザン18
ご紹介者様:山田雪絵様
写真は、2021年のまず最初に弊社より愛をこめてご紹介したい
本邦初リリースとなるジャン・マルク・ドレイヤーの
AC アルザスオーセリス2018。SO2無添加、ノンフィルター。
ジャン・マルクが初めてワインを輸出した相手がヴァンクゥールで、
彼が感謝の意も込めて今回ヴァンクゥールのために特別PBで
仕込んでくれたのがこのオーセリス。
お披露目できる日がついに♪
彼自身はこのワインを、ドレイヤーの入り口ワインとして位置付けていますが、
実際出来上がったワインは旨味の詰まった他のキュヴェに負けない
ポテンシャルと深みがありコストパフォーマンスが非常に高い!
ジャン・マルクは自分のワインを飲んでくれる人に健康と幸せを届けたいという
願いの下、ある工夫をしています。
是非その答えは62-2021-1の資料の後半の「ヨシ」のツ・ブ・ヤ・キにて!
皆様どうぞ良いお年をお迎えください。
2021年もどうぞよろしくおねがいいたします(^^)
写真はジミオの2020ヴィンテージ「ルージュ・フリュイ」のマセラシオンの様子です。
黒ブドウのカリニャン、サンソー、グルナッシュ、アリカントそれらの一部で「酒母」Pied de cuveを作り、その上に全房のミュスカ・プティグレン、テレット・ローズが投入されます。タンク内のブドウはまるで宝石箱を覗き込んだかのごとく色とりどりで、写真を見るだけでグッと引き込まれワインへの期待が膨らんでいきます♪
ジミオのワインが持つ得も言われぬ奥深さは、この神がかり的な混ざり合いと樹齢100年を超すブドウのエネルギーの結晶によるもの。このブドウがジミオだけの特別で個性ある美味しさのルーツです。
ワインはステンレスタンクの中で約15日間、ルモンタージュは行わず、毎日優しいピジャージュをしてじっくりブドウのエキスを抽出しながら発酵を進め、プレス後約8ヶ月の熟成を経て瓶詰めされます。
ちなみにジミオの畑では15種類以上のブドウが植えられています。
ミュスカ・プティ・グレンを筆頭に、アリカント、アラモン、グルナッシュ(ブラン、グリ、ローズ、ノワール)、カリニャン、テレ(ブラン、グリ、ノワール)、サンソー、リヴラン、ギュイサス・・・その他彼らも知らない名前のブドウがいろいろあるんだとか。その中でも一番古いルージュ・ド・コースのブドウはなんと樹齢159年ですから驚きです!!(西暦1861年の幕末に植樹! ジミオでタイムスリップしませんか? 的な‥笑)
さて今回7種類リリースです!
メインとなる2019年ヴィンテージは、まれにみる豊作♪(といっても最大で30hL/haですが)
2年以上じっくり瓶熟させたミュスカセック2017年もリリースいたします~♪
〇ミュスカ・セック・デ・ルマニス ペット・ナット2019(白泡)
樹齢22年 / 収量25hL/ha
デゴルジュマン2020年1月 / 残糖9g/L / 2.5気圧
樹齢の若いミュスカのみで造られ、例年よりシャープな印象。
みずみずしく透き通るミュスカの果実感と塩気のある旨味が心地よいです。
〇モワルー・ド・ミュスカ ペット・ナット2019(白泡)
樹齢22年~100年以上 / 収量25hL/ha
デゴルジュマン2020年3月 / 残糖29.7g/L / 2.5気圧
やはりモワルー・ペティアンを狙い通りの糖分とガス圧で仕上げるのは至難の業のようで、
今回デゴルジュマン時にワイン半分補填することになり、採算が合わないため2019ヴィンテージが最後のリリースに(涙)セックに比べ明らかにミュスカの果実が濃厚でエキゾチック。
甘みに品があり、のど越しは驚くほどスムーズです。
〇ミュスカ・セック・デ・ルマニス2019(白)
樹齢22年~100年以上 / 収量30hL/ha / 残糖9.6g/L
1999年以来の豊作!
収量がとれた分、ミュスカの果実感は控えめながらとても伸びやかで洗練されています。
今までのミュスカ・セックより更にシャープで、白い花や昆布だしのようなエキスが際立って感じられます。
〇ミュスカ・セック・デ・ルマニス2017(白)
樹齢20年~100年以上 / 収量24hL/ha / 残糖12.5g/L
2019年に比べ、ミュスカのインパクトとストラクチャがはっきりと感じられます。
アニスやカルダモンなどのスパイス、乾燥ハーブやシャルトルーズのような香りもあり、とてもエキゾチック♪(2年寝かせて美味しくなって良かった~!)
〇ロゼ・ド・ジミオ2019(ロゼ)
樹齢20年~159年 /収量- / 残糖8.5g/L
ミュスカ・セック85%、ルージュ・ド・コース15%のブレンドの黄金比率♪
香り立つミュスカとライチやアセロラ、ハイビスカスといった赤系のトロピカルな果実感。
例年より端正でエッジの効いた印象です。
〇ルージュ・フリュイ2019(赤)
樹齢100年以上 / 収量20hL/ha
黒ブドウ90%、ミュスカ10%の混植混醸で、赤やオレンジの果実にカンパリのようなほのかな苦みも。パワフルで緻密、華やかでスパイシー、様々な味わいがぎゅっと詰まったルージュ・フリュイならではの豊かな構成です♪
〇ルージュ・ド・コース2019(赤)
樹齢159年 / 収量25hL/ha
ベリーの濃縮感とタイムやローズマリーの程よいガリーグの風味、加えて海苔のような磯のニュアンス。2013年に畑を収得してから丹念に手入れをし、ようやく官能的なジミオの味わいが表現され始めています。これからがいよいよ本領発揮☆
ブドウ樹そのものの生命力と守り続けてきた人間の努力の結晶であるヴィエーユ・ヴィーニュには、生き続けたブドウ樹しか到達できない尊厳があると感じます。例えば多少の天候不良だったり、醸造に難があっても、地中深くに張り巡らされた根によって、地上での悪条件を覆すエネルギーをワインにもたらし、それはワイン造りの他のファクターにはない特別な力だと考えています。故に樹勢が弱まり、病気になりやすく収量が落ちたとしても容易く伐根することはないのでしょう。
また、育ての親である生産者が長く生きたブドウ樹に対して愛着を持ち、誇らしげに思うことも良く理解ができます。そして、できる限り成長を見守り、未来に残したいと願望を持つことにも何も不思議はありません。
樹齢100年を超すヴィエーユ・ヴィーニュが現世でジミオに巡ってきたことも、きっと何かの縁。(ヴァンクゥールが一番最初のコンテナでジミオを輸入したこともこれまたご縁♪)
今もなおワインに込められる深層世界からのメッセージに耳を傾けて、時に幕末に思いを馳せながら(笑)
味わうジミオはまた一味違うかもしれません。
ゆったり、たっぷり、どっぷりお楽しみください~☆
写真は11月1日、朝7時の洗馬(赤)収穫前の一枚です。
例年では10月最終日曜日の収穫となりますが、今年はカレンダーのずれ込みで初の11月収穫となりました。
前日に初霜を観測し、収穫前に霜が降りたのは2015年以来2度目のこと。
絨毯のような野草は収穫当日も霜をまとい、朝日に照らされたブドウ畑のコントラストは、
まるで絵画のような美しさを醸し出しています。
洗馬の畑は昨年のような台風の影響はなく、10月の天候は特に安定していたのですが、
収量、糖度共にあともう一歩といったところだったようです。それでも年を重ねるごとに早生と晩生を分けて収穫・仕込みを行ったり、洗馬の中でも一番ポテンシャルが高い、通称「洗馬スリー」と呼ばれる3番目の区画の成長が随所に感じられたりと、今年も楽しみは尽きません。
収穫を終えた畑はブドウ樹の藁巻きと剪定の冬支度に入ります。
今年の冬はラニーニャ現象により特に冷え込む予報が出ていますが、洗馬のブドウたちにとっては絶好の休眠期となりそうです。
写真はジャン・フォワヤールのモルゴン・コルスレットの収穫風景です。
9/3日、朝7時から収穫を開始し、無事1日で終えたようです。
例年では9月10日頃に収穫開始となりますが、今年は8月25日フルーリー(毎年フルーリーが最初)、
8月27日ヌーヴォー、その後モルゴンへと続き、9月8日に収穫終了となりました。これは2003年に次ぐ歴代2番目に早い収穫だったようです。(ちなみに2003年は8月28日に収穫終了)
今年は日照りと猛暑によりブドウ畑は水不足の状態でしたが、収穫直前の8月21日にまとまった雨が降ったおかげで、ブドウは一気に水を吸い上げ、最終的に果汁の多いブドウを収穫することができました。
コルスレットのブドウも果汁がジューシーで酸もあり、また心配されたオイディオムもほとんど見られずキレイなブドウを収穫できたそうです。コルスレットの収量は35hL/haほどで例年並み、その他のクリュ・ボジョレーは35hL/ha~40hl/haと例年をやや上回る収量となりました。またヌーヴォーについては50hL/haと豊作だった昨年以上の収量に恵まれています!
さぁいよいよボジョレー・ヌーヴォー2020の解禁まであと1ヶ月となりました!
ここまで順調に進んでおり、現在は瓶詰め・出荷準備の最終段階に突入しております!
【醸造~味わい】
◎カリーム・ヴィオネ
最初収穫した時のアルコール度数は11.89%だったが、マセラシオン後のプレス時点では12.95%。
今年は酵母の働きが良く発酵は順調で、9月8日にアルコール発酵、マロラクティック発酵も終了。
ワインはイチゴやフランボワーズの香りが華やかで、色が濃くアルコール度数が高い割には、果実味がフレッシュでみずみずしく、とてもまろやか。優しい酸が効いてとても軽快な味わい。
◎ジャン・フォワヤール
醸造は仕込みに時間があったので、仕込みはモルゴンのように収穫したブドウを冷蔵庫で冷やし低温発酵。アルコール度数は12.5%~13%の間で、味わいは香り高く、キュートな酸もあり果実味がとてもジューシーでエレガント。
◎フレデリック・コサール&ケヴィン・デコンブ
通常マルシャンのブドウは粒が小さく熟しも遅いが、今年は収穫直前に雨が降ったこともありブドウが一気に膨らみ成熟した。粒が大きく果汁が多かったため、プリムールに最適と判断し、今年はマルシャンのブドウ100%使用。
今年は醸造期間に余裕があったので、タンクに冷却板を入れて温度を16℃に保ち低温発酵。
手元の計測ではアルコール度数は12.2%。味わいは酸がはっきりしていて果実味がみずみずしく清涼感がありとてもエレガント。ケヴィン自身「今までの中で一番理想的なヌーヴォー」と最大評価!
夏の昼夜の寒暖差により、ブドウはフェノールが良く熟しつつも十分酸の乗った、近年で最も理想的な状態で収穫されています!!思っていた以上にアルコールのボリュームはありそうですが、ハツラツとしたヌーヴォーらしい仕上がりが期待できそうです♪♪
11月19日の解禁まであと1ヶ月!
「2020年最初の美味しい!」をどうぞ楽しみにお待ちください~!
【臨場感のある現地の映像をぜひご覧ください!】