大地・ブドウ・生産者のメッセージが込められたワイン
そのすべてに感謝とリスペクトを持って、熱い心でワインをお届けいたします
こちらの写真は、樹齢141年のカリニャンが植えられているジョン・シュミットのマメットの畑です!
冬の間は、写真のように羊の群れを畑に放ち雑草を食べさせています。畑の中に入ると、至る所に
コロコロとした羊の糞が落ちています。これがやがて畑の肥料となり土壌を豊かにします。
また、畑のまわりの木々は、ジョンの得意とする接ぎ木によって雑木が様々な果物の樹木に
生まれ変わっています。まさにエコシステムがうまく機能した理想的な畑です。
ジョン・シュミットが目指したものはポリカルチャー。つまり、各土地に適した作物や樹木を
選択し植え育て動物と共存する複合型農業でした。ブドウの生産量のために化学肥料や農薬に
頼るモノカルチャーに異を唱え、もっとマクロな視点から持続可能な農業を目指していました。
だが残念ながら、志半ばにしてやむなくドメーヌを閉めることとなり、
今回リリースする2015年のワインがラストヴィンテージとなります。(涙)
自然をこよなく愛したジョン・シュミットが手塩にかけた最後のワイン!
どのワインも温かみが伝わってきます!どうぞお見逃しなく~
写真は11月1日、朝7時の洗馬(赤)収穫前の一枚です。
例年では10月最終日曜日の収穫となりますが、今年はカレンダーのずれ込みで初の11月収穫となりました。
前日に初霜を観測し、収穫前に霜が降りたのは2015年以来2度目のこと。
絨毯のような野草は収穫当日も霜をまとい、朝日に照らされたブドウ畑のコントラストは、
まるで絵画のような美しさを醸し出しています。
洗馬の畑は昨年のような台風の影響はなく、10月の天候は特に安定していたのですが、
収量、糖度共にあともう一歩といったところだったようです。それでも年を重ねるごとに早生と晩生を分けて収穫・仕込みを行ったり、洗馬の中でも一番ポテンシャルが高い、通称「洗馬スリー」と呼ばれる3番目の区画の成長が随所に感じられたりと、今年も楽しみは尽きません。
収穫を終えた畑はブドウ樹の藁巻きと剪定の冬支度に入ります。
今年の冬はラニーニャ現象により特に冷え込む予報が出ていますが、洗馬のブドウたちにとっては絶好の休眠期となりそうです。