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  • 今月の1枚(フランス/スペイン)
  • 2020.08.20
  • 《ロワール》1年ぶりのマイ&ケンジ・ホジソン!
  • 7/31撮影、ホジソンのファイヤの区画のひとつベルヴュ―にあるヴィエーユ・ヴィーニュのシュナンブランです。

     

    ご覧くださいこの立派な実付きを!!

    2020年はドメーヌはじまって以来の大豊作が期待できそうです♪

    加えて0.25haに植えられた樹齢4年のシュナンも今年は無事に初収穫される予定で、

    ファイアについては大幅に収量が増える見込みです!!

     

    収穫は8月末開始予定で、シュナンの収穫としては異例の早さですが、暑さのピークは過ぎた模様で、向こう1週間の気温は30℃を超えることはなく、また程よい雨の予報となっています。これにより収穫期を多少コントロールできる可能性を持てることはプラスと言えるでしょう。

     

    収量が増える分、熟度と酸度のバランスを見極めながらの収穫と仕込みの段取りは、例年とはまた違う苦労がありそうですが、今までとは異なるワインの多様性、新たな発見など、まだ見ぬホジソン・ワールドとの出会いがとても待ち遠しいです♪♪ (どこの生産者もコロナの影響で海外の収穫者確保が難しい状況のようですが、何とか乗り切って欲しいところです!)

     

    さて今回5種類リリースです!
    2016年、2017年は遅霜とミルデュー、2018年はミルデューが蔓延した年で、近年苦労続きですが、

    その中でもテロワールとヴィンテージのはっきりした違いがあり、それぞれ個性が輝いています!

     

    〇ファイア2018

    シュナンブラン100%

    樹齢:34年~104年 

    収量:15hl/ha

    蜜っぽく、ふくよかなテクスチャ。

    シストのテロワールに由来する、ミネラル感と塩気があり、フィニッシュはタイトな印象もあります。

     

    〇レ・ゾシゴアン2017

    シュナンブラン100%

    樹齢:11年~38年 

    収量:40hl/ha

    しとやかで研ぎ澄まされたエキス感。立ち上がりの静寂から見事な奥行を見せてくれます。

    余韻まで鉱物感と旨味が長く続きます。

     

    〇オ・ガラルノー2018

    カベルネフラン100%

    樹齢:24年~54年

    収量:15hl/ha

    熟した赤い果実。やや収斂したタンニン。シルキーで艶っぽさを感じる飲み心地。

    カベルネ特有のスパイス感や土のニュアンスもきれいに表現されています。

     

    〇ラ・グランド・ピエス2018

    グロロー90%、ガメイ10%

    樹齢:35年平均 

    収量:30hl/ha

    明るいタッチ。リズミカルで瑞々しい飲み口。ピュアな果実感とスパイス感が魅力。

    アルコール11.5%とは思えない充実感。

     

    ヴィンテージの特徴としては、2018年はブドウのポテンシャルをダイレクトに感じるリッチな印象があり、2017年は端正でまとまりのある印象です。

     

    そして今回ホジソン流の貴腐ワイン「エム・エフ・ドゥー ランシオ2016」が実に3年半以上の現地カーヴ熟成を経て遂にリリース!!ミラクルと努力によって生まれた、またとない1樽のみのスペシャルなワインです!!

     

    ここがポイント!

    ・ファイアの区画「カール・デ・ノエル」の貴腐ブドウを通常のファイヤと分けて収穫・仕込み

    →収穫は10月末、11月初めの2回

     

    ・22ヶ月間発酵が止まらず、真夏の炎天下の中に樽を2週間屋外に出しランシオ製法を実践

     

    ・樽をカーヴ内に戻し、更に5か月熟成

     

    ・カーヴ内瓶詰め後12ヶ月熟成+カーヴリリース後9ヵ月熟成 

     →2020年9月時点、TOTAL 48ヵ月熟成!

     

    ・残糖120g/L。SO2無添加、ノンフィルター 

     →カーヴ内での1年熟成で再発酵の安全確認をしてリリース!(抜かりなし!)

     

    まずこんなにピュアでのど越しがスムーズな貴腐ワインがあるのだろうかと驚きます!

    ランシオ仕立てでSO2無添加ですが、ほのかなシェリー香はあるものの酸化した感じがほとんどなく、1口、1杯でも記憶に残る印象深い味わいです。開けてからも半永久に飲み続けられるかとは思いますが、500ml入りでもお1人1本だと持て余してしまうかもしれません(笑)

    極少量入荷となりますので、ぜひこのまたとない至福の貴腐ワインをお見逃しなく~!

     

     

    さぁいよいよ今年も収穫期に突入です!(始まってるところもありますが)

    今年は春の遅霜を回避できたので全体的に良さげです。
    ただ実際は雨が降っているところとまったく降らないところ、そのクリマによって収量とスタイルに大きく差が出そうですが、夏が猛暑でも日中夜の寒暖差があるため、この温度差がブドウの品質を上げると期待されています。(ホジソン貴腐ワインもあるかもしれません~♪)

     

    2020年、きっと誰にとっても忘れることのできないヴィンテージになるでしょう。

    2020年のワインが出来上がるころには、笑顔で喜びを分かちあえますように!

    すべての生産者が最高のフィナーレを迎えられますように!

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