これは3月9日のフランス行きの飛行機の窓から見えたオーロラの写真です。
肉眼で生のオーロラを見たのは50年生きてきた中で生まれて初めて。
感動と興奮の中シャッターを切りました。
ウクライナ侵攻以来、ロシア上空を通過する最短ルートが途絶えてしまい、
各社航空は欧州ルートの変更を余儀なくされる事態となりました。
以前ロシア上空ルートを飛行機が飛んでいた頃は、日本‐パリ間が
直行便で11時間ほどでした。今はアラスカ西側のベーリング海に面する辺りから
グリーンランドを経てパリに向かうルートに変更されたため、
飛行時間が2~3時間余計にかかるようになりました。
だが一方で、このルート変更により飛行機が北極点付近を通過するため、
このようにオーロラに出会えるチャンスが生まれました。
フランス行きはそうでなくても飛行時間が長く、肉体的にも億劫ではあります。
でも、このように窓から宝石のような光を放つオーロラが見えると、
きっと長旅の疲れもいっぺんに吹き飛ぶことでしょう!
ちなみに、もしフランスに向かう飛行機の中でオーロラに出会いたい場合は、
窓側Aの席がおススメです♪
2013年にノーコントロールを立ち上げたヴァンサン・マリー。
10年目となり、地元オーヴェルニュでも、フランスでも益々注目をされています。
弊社との出会いは2014 年の 11 ⽉、ヨシが待望の訪問を果たしました。
その際のヴァンサンの第⼀印象は、「強⾯のいかつい⼤男」。
ですが、いざ話してみると⾮常に真⾯⽬で優しく、彼は⾃分のこと、
ワインのことをじっくり語ってくれたそうです。
若い頃にサイクリングでフランス代表候補に選ばれ、プロサイクリスト
としてスカウトされるくらい運動能⼒に⻑け、おまけにスポーツ経営学の
修⼠号を持つなど⽂武両道で、秀でた才能を持っているヴァンサン。
元々は、2001年、大学時代に通ったワインスクールでヴァンナチュールに出会い、
徐々にヴァンナチュールの世界に入り込んでいきました。
2012年、8年間働いた大手スポーツ用品の会社を辞め、ジェラール・シュレール、
ジュリアン・メイエーで半年間ずつ研修を終えた後、2013年、オーヴェルニュで
2 haブドウ畑を所有し、ノー・コントロールを立ち上げ、10年目を記念して来日中です。
今回なんと、11種類の新着ワインをリリースします♪
10年で順調に畑も増え、最近では2022年から樹齢45年のガメイとピノノワール、そして
新たに植樹した畑が合計1.5haほど増え、畑総面積が6haに。
写真は去年の春に新しく植樹をした畑の写真です。
周りが森に囲まれた南向きの傾斜のある畑にピノノワールとピノグリが植えられていますが、
その苗木はアルザスのブリュノ・シュレールのセレクションマサールだそうです。
そして、この写真の奥に見えている畑はトゥールノエル・ライオット、
樹齢47年のピノノワールの畑です。(ホームページのトップページの写真が
その畑にいるヴァンサンです)
その畑の上に(写真右上)見えるのが、由来となるトゥールノエル城の悠然とした姿です。
ちなみに、この孤城は11世紀の初めころにオーヴェルニュ伯ギィ2世が統治していたもので、
ブドウ畑はその時代から存在し、当時はお城に献上する良質なワインがつくられていたという
資料も残っていて、歴史的な銘醸地です。
現在は、個人オーナーが城と畑を含めた領地を所有していますが、そのオーナーからヴァンサンは絶大な
信頼を寄せられ、畑を任せてもらっています。
テロワール、苗木の種類、栽培方法、醸造と徹底的にこだわり抜くヴァンサン。
この先さらにどのようなワインをつくり上げていくのか…
益々の進化が楽しみです♪
どうぞ、どうぞお楽しみに♪