写真はjalopyとなる発酵中のデラウェアです。
今年はデラウェアの一部に実割れが発生し、
収穫時の選果に苦労しましたが、jalopyは順調に発酵中。
松岡氏本人も楽しみながら、どうやら今年も造り方を変えたようです。
ちなみに過去のjalopyは、
2015
醸し9日間
発酵終了までステンレスタンク
古樽熟成
2016
醸し15日間
醸し終了までステンレスタンク、その後発酵終了まで樽発酵
古樽熟成
2016で醸し期間を延ばして樽発酵をしたのは、
醸しのニュアンスと柔らかさの両立が狙いですが、
2017 はどう変化をつけたのか、とても気になるところです。
などなど、リリースが近くなりましたら改めてご案内させていただきます♪
台風の影響で収穫を早めたり、色々と予定通りにはいきませんが、
ペイザナは無事に今年もワインを仕込めています!
BOW!白、赤、jalopy、おやすみなさいが来春のリリース、
そしてNEWキュヴェのリリースも・・・♪
今年もペイザナから目が離せません!
写真はジャン・フォワヤールの臨場感溢れる収穫風景です☆
収穫者はフランス人、イタリア人、ブラジル人の20人ほどで構成されており、
ほとんどのメンバーが毎年収穫に訪れる、いわば「ジャン専属の収穫者」です。
写真はリラックスムードが漂っていますが、いざ仕事となればそれはそれは手馴れたもので、抜群の収穫スピードと選果クオリティを発揮します!
(毎年収穫に参加している村木談)
今年は7月の雹害により、フルーリーは全滅、コルスレットとコート・ド・ピィは50%収量減と深刻な被害を受けてしまったジャン。
そんな中ボジョレー・ヌーヴォーの畑は幸いなことにほとんど雹の被害を受けず収量の確保はできていましたが、8月初旬時点では日照り続きによりブドウの果汁が得られず、結果的には収量減になってしまうと予測していました。
しかし8月末の収穫直前に、まさに「恵みの雨」が降り、
果汁をしっかり蓄えたブドウを収穫することができました。
懸念していた収量減は回避でき、また味わいの面でも降雨のお陰でアルコールは抑えられ、
糖度・アルコール、酸度のバランスが整ったブドウを収穫することができました。
またボジョレー・ヌーヴォーの醸造はここまで大変順調に進んでおり、
今年は収穫が早かったため、通常のキュヴェ同様、ブドウを6度まで冷やし、
ジャンのエレガントな果実感を生み出す低温マセラシオンで仕込んでいます。
最終的には果実味が艶やかで、骨格のある味わいになると予想しています!
さて、今年のボジョレー・ヌーヴォーは例年より収穫が早かったため、醸造に時間の余裕があり、
各生産者思い思いにじっくり仕込めるのメリットがあります♪
昨年よりも更に各生産者それぞれの表現力が際立ったワインが出来上がることでしょう!
各生産者の収穫データ
カリーム・ヴィオネ
9/3収穫 (例年より早め)
収量30hL/ha
アルコール12%前後予定
ジャン・フォワヤール
9/8収穫(例年より若干早め)
収量40hL/ha
アルコール12.5~13%予定
コサール&デコンブ
9/10(例年より若干早め)
収量25hL/ha前後
アルコール12~12.5%予定
詳細はこちらから速報をご覧ください♪
そして、、、
生産者から2017年ヌーヴォーの紹介映像が届きました♪♪
これは必見でございます♪
カリーム・ヴィオネ
https://www.youtube.com/watch?v=8q10h37Vf8k&feature=youtu.be
ジャン・フォワヤール
https://www.youtube.com/watch?v=C6VkjVAumxY&feature=youtu.be
コサール&デコンブ
https://www.youtube.com/watch?v=eXiD-VGOnNk&feature=youtu.be
3者3様の魅力と、2017年の美味しさがギュッと詰まった、
ボジョレー・ヌーヴォー2017をどうぞご期待ください!!
■ナチュラルワイン P97、98■
ディディエ・モンショヴェ コトー・ブルギニヨン2014
ケヴィン・デコンブ ボージョレ・キュヴェ・ケケ2015
■ティスティングレヴュー 番外編 P102、103■
レ・カプリアード メトード・アンセストラル・ロゼ ピノーズ2015
ご紹介者:亀屋商店 猪俣光司様
ル・クロ・デュ・テュエ=ブッフ シュヴェルニー・ラ・カイエール クヴェヴリ2013
ご紹介者:オネストテロワール 吉田博人様
真剣モードのボールナール親子。
(フィリップは腰を引いてるため、かなり小柄に写っています..)
この日のテーマはピノノワールの熟成方法について。
ステンレスタンクで熟成をするトニーに対し、フィリップが「ピノを樽で熟成させた方が良いのでは?」とアプローチ。ストレートな果実味が好きなトニーは、果実を活かすために樽熟ではなく、ステンレスタンクで寝かせるのがベターだと思っている一方、フィリップは樽で熟成させまろやかにすることでより美味しくなると熱く語っています。
トニーは独立しているとはいえ、実際はまだフィリップとPere&Filsの関係で働いているのは確かです。息子の考えを尊重しつつも、自分の経験に基づいた的確なアドバイスをしてあげたいフィリップの親心と、我が道を進みたいトニーの想いが交差するボールナール家の日常。でもこんな日々のカーヴでの会話が、きっと2人のかけがえのない空間なのでしょうね。
ちなみに二人の間に写っている甕が「イタリア製のアンフォラ(厚い土器)」で仕込まれた2016年のサヴァニャン。この年はその他にフィリップ特注の「完全セラミックの卵型タンク」、地中に埋められた「ジョージア製のアンフォラ(薄い土器)」と3つの異なる容器でサヴァニャンをマセラシオンして仕込んでいます。同じ区画、3種の異なる容器で仕込まれたワインをそれぞれ単独リリースする予定で、それぞれの味わいが実に興味深いです♪
(その他サヴァニャンのペット・ナット「Ca va Bien」もあるようです)
打って変わって2017年ヴィンテージは春の遅霜の被害により、トニーは収穫できるブドウがそれなりにあるようですが、フィリップは大変厳しい収穫状況のようで、赤白各1キュヴェずつしか仕込めないようです。
そのため2016年ヴィンテージはより手塩にかけて、少しずつ大切にリリースしていくようなので、どうぞその時が来るのをじっくりお待ちくださいませ。
今回フィリップからサヴァニャン2種、トゥルソー2種、そしてプルサールのペット・ナット「タン・ミュー」が久しぶりのリリースです!
トニーは10月リリース予定となります!
ボールナール家からまったく目が離せません☆
写真はケヴィン・デコンブの畑です。
今年は昨年収穫が間に合わず仕込めなかった標高の高いマルシャン村の自社ブドウと、昨年のヌーヴォーに使用したレーニエに隣接するブドウ(写真の畑)も順調です♪
品質的に酸のエレガントなマルシャン村のブドウと、骨格豊かなレーニエに隣接するブドウをアッサンブラージュし「例年以上にハイレベルな・ヌーヴォーを造る!」とケヴィンは意気込んでおり、今からどんなワインが出来るのかワクワクします!
今年は北からまさかの南までフランス全域で遅霜の被害があった中、ケヴィンをはじめ、カリーム・ヴィオネ、ジャン・フォワヤールの3者とも幸いなことに遅霜から免れ、理想的な滑り出し♪開花もスムーズに終わり、7月初旬は冷えたものの、総じて猛暑日が多く、ブドウは例年より1ヶ月ほど早いペースでたいへん順調に成長しています。
しかし季節の変わり目、特に暑さが増す今時期にこの地方では毎年といって良いほど雹害にあうため、まだまだ安心できません。
(7月10日にカリームのランシエ村、ムーラン・ナヴァンで雹害を確認 被害状況の詳細は次回のレポートにて)
それと雨によるミルデューの繁殖、猛暑による日照りも懸念があります。
ただそれでも現時点ではまだ質・量共にアドバンテージがあると思います。開花日から起算すると、今年は8月の終わり、遅くとも9月早々の収穫開始となり、例年より2~3週間の醸造期間が得られるため、その分出来上がりにも期待がもてます!そして何より生産者がタイトなスケジュールから少しでも開放され、精神的にゆとりを持ってワイン造りをしてもらえることが何より大きなメリットになると思います。
ヴァンクゥールの「ボジョレー・トリオ」が気合十分で挑む
「ボジョレー・ヌーヴォー2017」に乞うご期待くださいませ!