■旨安ワイン(予備軍) P41■
ピエール=オリヴィエ・ボノーム/トゥーレーヌ・ヴァンクゥール・ヴァンキュ・ブラン2017
■ナチュラルワイン P107~108■
フランク・マサール/テラ・アルタ エル・マゴ2014
ジャン・フォワヤール/ボージョレ・アリザリーヌ2016
■ティスティングレヴュー 番外編 P114~118■
アレックス・フォワヤール/ブルイィ2016
ご紹介者:亀屋商店 猪俣光司様
ジャン・マルク・ドレイヤー/ピンク・ポン2016
ご紹介者:ロックス・オフ 若林康史様
■インポーター推薦ワイン P18~31■
ケヴィン・デコンブ モルゴンV.V2015
ル・ブリゾー ラッキー2014
ノエラ・モランタン タンゴ・アトランティコ2015
ノエラ・モランタン L.B.L V.V2015
モス レ・ボンヌ・ブランシュ2015
■ブルゴーニュ P52~53■
シャソルネイ&コサール2016VT
■日本ワイン P99~101■
ドメーヌ・オヤマダ
ドメーヌ・ポンコツ
■ティスティングレヴュー 番外編 P105■
ノエラ・モランタン タンゴ・アトランティコ2015
ご紹介者:亀屋商店 猪俣光司様
4月某日、アルザス・ファッフェンハイムは快晴。
どこまでも広く続く青空と、シュタイネールのコントラストを見つめるジャン・フランソワ&愛犬を切り取った一枚。爽快かつダイナミックで気持ちの良い写真です。
そしてガングランジェ家の人々は、皆この青空のように陽気で大らか♪
雨が少なく、太陽に恵まれた気候が、彼らの朗らかな性格のもとになっているんでしょう。
このシュタイネールは、ガングランジェの畑の中で唯一の「グラン・クリュ」です。
(ワインは近年グラン・クリュ認定が取れていませんが・・)
土壌はカルシット(アラゴナイトを含んだ石灰が結晶化した土壌)と呼ばれ、石灰質土壌に圧力がかかり形成されており、断層のある場所にしか見られません。またアラゴナイトはアルザスではこのシュタイネールにしか存在せず、その特別な土壌形成と南東向き斜面の好立地により、シュタイネールは「グラン・クリュ」に認定されています。
さて今回ヴィンテージの恵みを感じる2015、酸にフィネスのある2016が、サンスフルでリリースです!(今回シュタイネールのリリースはありません)
特筆すべき初リリースの「ゲヴュルツトラミネール・アンフュージョン2015」は、プレス後のツィンコフレのゲヴュルツ(1000L)に、除梗したシュタイネールのゲヴュルツをバケツ2杯分(約10kg)、12ヶ月漬け込んで仕上げています。近年ガングランジェは味わいの風味付けと、ブドウに付着した酵母で醗酵促進させるためこのアンフュージョンの方法を駆使していますが、漬け込むブドウは晩熟品種でエッセンスの元となるゲヴュルツとピノグリが多いようです。ただし組み合わせはその時々であり、今回のゲヴュルツ(ツィンコフレ)+ゲヴュルツ(シュタイネール)はそうないかもしれません。
味わいはマセラシオンで仕込まれたワインよりタンニンは穏やかで丸みがあり、それでいてアロマは高いポテンシャルを秘めています♪(もう少し寝かせることでグンと香る気配がします)
その他、例年より果実感たっぷりのシャンガラ2016(1L)、スモーキーでエピス感と苦味、粘性のあるシルヴァネール2016、濃度のある果実感と、キリッとした酸が特徴のピノブラン2016、エキゾチックで瑞々しい味わいのミュスカ2015がリリースです!
ぜひお見逃しなく☆
サンスフルにシフトしてから、以前に比べ時間を掛けてワインのコンディションを整えること、状態を見極めることがより欠かせなくなりましたが、待った分だけ結果はとてもポジティブです。
「果報は寝てまて」
何せ元が良いので、
今後もじっくり味を整え、美味しさを引き出して行きます!
(P80)フォール・マネルが掲載されております
写真は松岡氏が今年から管理している、狐原(きつねっぱら)の畑です。
狐原は、住所でいうと勝沼町上岩崎の畑ですが、
道の反対側は下岩崎といった立地。
日川という笛吹川の支流沿いで、はっきりとわかる河岸段丘の一段目にあり、
二段目は民家が多いのですが、この一段目はほとんどがブドウ畑です。
元々勝沼という場所は山から流れる河川によって作られた場所で、
この狐原がのっている河岸段丘もそうやって作られたものだそうです。
勝沼の周りは、北は大菩薩山系、東から南にかけては黒岳をはじめとした
富士・御坂山系の山々が連なります。
それらの山々から流れる河川群によって形成された複合的な扇状地や河 岸段丘が、水はけのよい土地を形成し、
内陸性の気候も相まって果樹栽培に適した地域となっています。
「勝沼」の名前でひとくくりにされることが多いこの土地ですが、
ワイン用ブドウの栽培という観点で観察すると非常に複雑で面白い土地です。
河川によって作られた扇状地と河岸段丘。
東西南北様々な方向を向いた緩斜面。
川からの距離で異なる土壌。
これらの非常に複雑な要素が入り混じったのが勝沼というブドウ産地なのです。
この狐原のブドウはどのキュヴェに入るかは決まっていないようですが、
どんな特徴を持ったブドウなのか、収穫が待ち遠しいです!