こちらの写真は、樹齢141年のカリニャンが植えられているジョン・シュミットのマメットの畑です!
冬の間は、写真のように羊の群れを畑に放ち雑草を食べさせています。畑の中に入ると、至る所に
コロコロとした羊の糞が落ちています。これがやがて畑の肥料となり土壌を豊かにします。
また、畑のまわりの木々は、ジョンの得意とする接ぎ木によって雑木が様々な果物の樹木に
生まれ変わっています。まさにエコシステムがうまく機能した理想的な畑です。
ジョン・シュミットが目指したものはポリカルチャー。つまり、各土地に適した作物や樹木を
選択し植え育て動物と共存する複合型農業でした。ブドウの生産量のために化学肥料や農薬に
頼るモノカルチャーに異を唱え、もっとマクロな視点から持続可能な農業を目指していました。
だが残念ながら、志半ばにしてやむなくドメーヌを閉めることとなり、
今回リリースする2015年のワインがラストヴィンテージとなります。(涙)
自然をこよなく愛したジョン・シュミットが手塩にかけた最後のワイン!
どのワインも温かみが伝わってきます!どうぞお見逃しなく~
■Natural Wine P103■
コート・ド・カスティヨン/シャトー・ド・プラド16
ジェラール・デスクランブ/シャトー・ルネッサンス・エルヴェ・アン・バリック14
■Extra Edition p111■
ピエール=オリヴィエ・ボノーム/ラ・テニエール・ピノドニス17
ご紹介者様:とどろき酒店様
今月の1枚の写真は、ヨシがレイナルドのカーヴで試飲した
ランスミ・デュ・ヴィラージュとリヴ・ドロワットです。
左から、リヴ・ドロワット2017、ランスミ2017、こちらは今回リリースする新ヴィンテージ!
そして左から3番目は旧ラベルのランスミ2009、一番右端は旧ラベルのリヴ・ドロワット2010です。
レイナルドが特別にバックヴィンテージを開けてくれた理由は、まず今回リリースする
ランスミ2017と2009の味わいのタイプが良く似ていること、そしてランスミ2009と
リヴ・ドロワット2010はヴァンクゥールが初めて日本にリリースしたヴィンテージだからです。
ランスミ2009とリヴ・ドロワット2010を飲んでまず驚いたのは、こなれた果実味の柔らかさが
ありながらも、味わいに全く歳月を感じさせないことでした。まだまだ若さと安定感があり、
あと10年は優に熟成に耐え得るポテンシャルがあります。
彼のワインが長熟であるのは以前から分かっていましたが、これほどのポテンシャルが
あるとは全くの想定外でした!
きっと今回リリースの2017年も同じように熟成していくことでしょう!
今飲んでも美味しいですから、今から飲むも良し、
または熟成させ育てるのも良し!ぜひ堪能下さい♪
こちらの写真は、巨匠ジャン・フォワヤールの宝箱のようなラインナップです!
一番左のアリザリーヌ2019 は、フランボワーズやバラのような甘く官能的な香り、
ボジョレーらしい明るくジューシーな果実味、繊細な旨味、そしてミネラルとが
絶妙な塩梅で融合しております♪♪お勧めです!
そして一番右のAC モルゴン・キュヴェ・アタノール 2015(赤)
恐らく最初で最後のキュヴェとなるジャンのスペシャル・キュヴェ「アタノール」!
本来は右から2番目の人気ワインコート・デュ・ピィのヴィエーユ・ヴィーニュ
「キュヴェ3.14」となる予定でしたが、2015年は太陽に恵まれブドウの潜在アルコール
度数が17度まで上がり、ジャンのイメージするキュヴェ3.14のキャラクターとは全く
かけ離れたため特別キュベとなっています。
今開けるのが非常にもったいない…
できれば10年後の姿が見てみたいモンスター級のワインとなります♪
写真は、ル・クロ・デゥ・テュ・ブッフのティエリ・ピュズラと本邦初リリースとなる
ACトゥーレーヌドリアのワイン名ともなったドリアたち。
ドリアはDolium(ドリウム)の複数形で、ラテン語で炻器で作った容器という意味があります。
ティエリの右隣にあるドリアはスペイン産で18世紀に作られたものに対し、
その右隣にある大きなドリアは最新のイタリア製です。
見た目は異なりますが、素材はほぼ同じGres(砂岩)とシリスで作られています。
焼成温度が1200℃~1300℃と800℃前後で焼かれるジョージアのアンフォラよりも高温で焼かれ、
素地がアンフォラよりも緻密で浸透性がないのが大きな特徴です。
浸透性がない分、出来上がるワインもフレッシュかつミネラリーで透明感があり、
限りなくクリスタルで、ティエリ自身ACトゥーレーヌドリア2018は最初からイメージ通りの
仕上りのワインが出来たと使い勝手を絶賛しています!
6回目の仕込みとなるクヴェヴリ2018は、樽のように酸素を取り入れる浸透性の高い
土器の特徴を生かしたジョージアの醸造スタイルに変更しました。クヴェヴリの容器に
ワインが負けないよう、しっかりと完熟させたパワフルなソーヴィニヨンを使い、
クヴェヴリの良さを最大限に引き上げています!
トゥーレーヌのソーヴィニヨンが、2つの異なるアンフォラにより全くスタイルの
異なるワインに仕上がっています!それぞれの魅力をどうぞお楽しみください♪