「25hLのフードルで発酵をさせているが、
実際はこの辺りまでしかワインは入っていない」と
フードルに手を当てて量を示してくれた。
えっ、そうだったの!?てっきり今までフードルは、
常にワインが一杯の状態にあると思っていたが、
実際はそうではなかったの?
手に当てたレベルを見ると、確かにかなり量は少ない…。
えっ、ということは、熟成もこれだけの空間を開けたまま
行っているわけ?酸化の心配は?
今まで先入観で勝手にワインが一杯だと思い込んで
いたから、頭が少し混乱してしまった。
ガングランジェ曰く、フードルでのウィヤージュをしない
発酵熟成のやり方は、何と完全にナチュラルに変えた2015年
からすでに実践しているそうだ。また、酸化については、
ワインのポテンシャルの弱い年は早めにフードル熟成を切り上げ、
ステンレスタンクに移すなどの対処をする時もあるが、
基本的には発酵が終わった後もワインを動かさずにフードルで
そのまま放置しているとのこと。
そのようなやり方で今まで醸造を行なってきているが、
ワインの酸化が問題になったことはほとんどないと語った。
確かに彼の言う通り、2015年以降にリリースしたワインで酸化が
気になったキュヴェの記憶はほとんどない!
そうだったのか…今まで全く気にしていなかったが、
あらためて考えると、当たり前のように酸化に強い
ガングランジェのワインが実際どれだけ凄いことなのか、
まじまじと痛感させられた!
これだけのスペースが空きながら、酸化に耐え得るワインが
できるなんてどれだけのポテンシャルがあるんだ!?
そんな興味深いガングランジェのワイン♪♪♪
12月新着リリースです♪是非よろしくお願いします♪
VdF Elisabeth 2022 Cuvee Vin Nu (ヴァン・ニュ2022)
(ユニブラン90%、ソーヴィニョンブラン10%)がついにリリースです!
前回の2017VTから多くを学び、改良を重ね、ついに理想となるフレッシュでコスパ高な
デイリーワインが誕生しました!是非お試しください♪
今回のヴァン・ニュに10%入っているソーヴィニヨンブランは、ジロンド川の河口の
Talmont -sur -Gironde(タルモン・シュール・ジロンド)で育ちました。
海風に晒され風化した石灰が覆う石灰土壌のこちらのソーヴィニヨンは、
アロマチックに育つそうです。SO2は、その10%のソーヴィニョンに20㎎/L添加
されただけで、残りの90%のユニブランは完全無添加です♪
フレッシュですが、日持ちも良く、お料理とも合わせやすく本当にお勧めです~
是非<(_ _)>
1765年から存続するドメーヌ・デュ・フォール・マネルのオーナーの
ジュリアン・フレモンとは2006年からの長いお取引です。食用牛の家畜業と兼用
しながらシードル、ポワレ、カルヴァドスをつくり続けています。
特にシードルとポワレに関しては、炭酸ガス注入の安易な方法が主流の中で、
一貫して瓶内一次発酵の伝統的な作りを継承している希少な造り手です。
写真は、2022年のリンゴの収穫風景です。ジュリアン曰く、傷んだリンゴを
混ぜてしまうと、陰干しの時に他のリンゴにも腐敗を誘発して
しまうので、全てを拾うのではなく、手に取って腐敗箇所がないかを
ひとつひとつその場でチェックをしながら収穫しているそうです。
今回の新着リリースは、2015年のリンゴからできたシードルを蒸留し、
4年半熟成させた SO2無添加のカルヴァドス42° 2017!
カルヴァドスのミレジムは、リンゴを収穫した年ではなく蒸留した年で換算します。
2017は2年シードルを熟成させてから蒸留し、新樽比率が高いので前年よりも
色調が濃くなっています。
なんと700 mLのカルヴァドスを作るためには20倍(14 L分)のシードルが必要です!
香り豊かで貴重なジュリアン・フレモンのカルヴァドス、シードル、ポワレを
是非おためしください♪♪