ニュース

  • 今月の1枚(フランス/スペイン)
  • 2017.02.20
  • 《ロワール》 la Dive Bouteille 2017
  • 2月5、6日にフランス・ロワール地方ソーミュールで行われたヴァンナ・チュールの

    ワインサロン「la Dive Boutille(ラ・ディーヴ・ブテイユ)」の写真です。

     

    今年でなんと18回目の歴史あるワインサロンで、弊社も10年毎年欠かさず参加しています。地元ロワールの生産者を筆頭に、フランスだけで150生産者、その他の国のワインやビール、コニャックなどを含め、総勢200生産者が出展する巨大なサロンです。また来場者も年々増え続け、煌びやかに装飾された会場の洞窟(カーヴ)内は、有に3000人は超すだろう人々の熱気で溢れかえっています!

     

    ヴァンクゥール取り扱い生産者は以下の通りです♪

    ロワール

    ベルヴュ、ノエラ・モランタン、ローラン・サイヤール、レイナルドエオレ

    アルザス/ジュラ

    カトリーヌリス、ボールナール

    ブルゴーニュ/ボージョレ

    ジャン・ジャック・モレル、カリーム・ヴィオネ、ケヴィン・デコンブ

    ローヌ/ラングドック

    ドゥー・テール、フォン・シプレ、ジミオ

    シードル/ビール

    フォール・マネル、ピジョンネール

     

    また同時期に開催される、ピュズラ、モス、ヴィルマード、ボノーム主催の「レ・ペニタント」にも重要生産者がズラリ!彼らはDiveの席を若手に空けて、2012年から単独でサロンを行っています。

     

    その他、無名の若手集団から成長著しい「レ・アノニム(匿名希望)」、ビオディナミを中心としたクラシカル・ナチュール「サロン・サン・ジャン」も同時開催され、アンジェ一帯は世界各国からヴァン・ナチュールを求めて集まったビジターで大賑わい!

     

    毎年違う作柄、毎年違う表情のワイン、そして少しずつ変化する造り手の感覚。

     

    これらを人混みの中、試飲レベルで理解を深めていくことは容易ではありませんが、忘れられないワインの第一歩は、もうこの瞬間から始まっていると思うと、俄然やる気が湧くものです。

     

    が、しかし、その時必死で掴んだ気になって、こうなるだろうと読みきっても、出来たワインは実際予想と違う結果になることは良くあります。そんな時は「ヴァン・ナチュールは分かった気になっても、分からない。いま目の前にあるものを信じなさい。理解をするのはそこからでよい」と言い聞かせています。お互い生き物同士。なかなか一筋縄では行きませんからね(笑)

     

    ハードな旅であることは間違いありませんが、彼らの「今」を感じられる喜びに期待して、また来年も旅立つことでしょう。

  • 今月の1枚(フランス/スペイン)
  • 2017.01.19
  • 《ロワール》  COLORFUL!JOYFUL!SAILLARD!
  • COLORFUL!(カラフル)、JOYFUL!(ジョイフル)、SAILLARD!(サイヤール)
    割とうまく並びました(笑)

     

    トゥーレーヌの「ローラン・サイヤール」が1年ぶりにリリースです!

     

    しかもご覧の通りの目にも鮮やかな新キュヴェが4種も仲間入り♪

     

    ローランはフランス人ですが、ニューヨークでレストラン経営をしていたこともあって、

    ネーミングやラベルデザインは良い感じに「フレンチ・アメリカン」がシンクロし、

    ボトルを見るだけでも楽しい時間の期待が高まります☆

     

    ベースはシンプル。

     

    でも心に残る洗練されたインパクトは、まさしく彼のワインそのものです。

     

    今回すべて2015年ヴィンテージとなります。

    写真左→右の順にご紹介いたします♪

     

    ラッキー・ユー/白

    ソーヴィニョンブラン100%

    レモングラスの清々しい柑橘とほのかな青苦味。

    養土を感じるミネラル感があり、今年も出汁っぽさは健在!

    「君ラッキーだよ!」の君はローラン自身のことを指しています。

     

    ポップ/ロゼ・泡

    カベルネソーヴィニョン90%、ピノドニス10%

    爽やかな甘すっぱさと、やさしい泡立ちが心地よい、残糖5g/Lのペティアン。
    泡が弾けるという意味で「POP(ポップ)」と命名

     

    ラ・ヴァルス/ロゼ

    カベルネソーヴィニョン90%、ピノドニス10%

    ポップと同じブドウで仕上げたスティルワイン。
    色づいた白桃のようなピンク色は見とれるほどきれいで、味わいも瑞々しい桃そのもの!「ヴァルス」はワルツのフランス語で、その味わいから優雅さをイメージし命名

     

    ジョイフル/赤

    カベルネフラン100%

    バラやスミレの芳香が漂い、果実のみずみずしさは秀逸!
    Joy(full)はJoyful「楽しい」とfull of joy「喜びに満たされた」の2つの意味を掛け合わせています

     

    スカーレット/赤

    ピノドニス70%、ガメイ30%

    ピノドニスのスパイシーさとガメイの豊富な果実味が素敵に混ざり合い、
    チャーミングで女性らしいイメージのワインに仕上がった事から、女性の名前である「スカーレット」と命名

     

    ラ・ポーズ/赤

    ガメイ100%

    やわらかく広がるブドウの果実が心地よく、シンプルな構成ながら、飲むほどに引き込まれて行くワイン。畑仕事の休憩に最適なヴァン・ド・ソワフであることから、「ラ・ポーズ(休憩)」と命名

     

    料理の腕前はもちろん、ワイン造りのセンスも超一級品♪

     

    ローラン・シェフ渾身のワインのフルコースをぜひご堪能ください!

     

    C’est très délicieux!

  • 今月の1枚(フランス/スペイン)
  • 2016.12.28
  • 《ルーション》 初リリースのJohn Schmitt(ジョン・シュミット)
  • ルーションの「フィトゥー」で圧倒的な個性を放つ、ジョン・シュミット!!

     

    2002年から父親とマキシム・マニョンによる共同経営のドメーヌ、「マリア・フィタ」のメンバーに加わり、2005年からはマキシム・マニョンに代わり実質畑仕事から醸造までを行い、2012年にマリア・フィタの畑4haを譲り受け、念願だった自身のドメーヌをスタートさせました。

     

    以前リュベロン地域自然公園内で仕事をしていた時から、ビオロジックやビオディナミ農法に興味を持っていたこともあり、師と仰ぐマキシム・マニョンのワイン造りは彼の中にすんなり浸透していきました。また同時にパトリック・デプラ(当時グリオット)のワインに感銘を受け、「ヴァンナチュールこそ自分の進む道だ」と確信していったそうです。

     

    まだドメーヌとしては若手ながら、彼はブドウ栽培、ワイン醸造の確固たる哲学、イメージをもっており、栽培においては健全で病気に強いブドウを育むためには「多様な植物栽培」により生れる食物連鎖の循環が重要と考え、ブドウ畑のまわりに様々な植物を植樹し、鳥や動物が自然と集まる環境をつくりだし、畑とブドウの生命力を高める環境づくりに力を注いでいます。

     

    醸造においても、やはり「多様性」がキーワードで、色々なブドウ品種を混ぜ合わせることによって、それぞれの品種が欠点を補い合い、酸化に強いワインができるという先人の考えを取り入れています。また、醸しと発酵、そして熟成期間中はワインに一切手を加えず、ブドウのポテンシャルを信じワインの行き先を任せることで、最終的にはバランスのとれた抗体のあるワインが出来上がると考えているようです。(それがリスクにならぬよう、ワインの状態は休みなく常に緊張感をもって観察しています)

     

    今回赤ワイン5種類リリースです♪

     

    すべて混醸、SO2無添加、ノンフィルターです。

     

    クリスタル混じりのシスト土壌で育まれた樹齢70年~140年のブドウを完熟しすぎない絶妙なタイミングで収穫し、やさしく抽出。

     

    ワイルドでやんちゃな側面もありますが、素直に染みこむ果実味があり、複雑で奥深い味わいに仕上がっています。

     

    ※ラベルは彼の友人画家のデザインで、ワイン名と関連性はなく、ワインを飲んで浮かんだインスピレーションでデザインを描いたそうです。

     

    P4(ペー・キャトル) 2014 (※写真中)

    グルナッシュ60%、リヤドネ・プル40%(グルナッシュの亜品種)

    樹齢70年~80年

    アルコール度数は11%ながら、ヴィエーユ・ヴィーニュの力を感じる。

    ほんのりクリスピーで南のワインとは思えないみずみずしさが特徴。

     

    フジトゥ2014 (※写真左)

    グルナッシュ、グルナッシュブラン、グルナッシュグリ、リヤドネ・プル、

    カリニャン、マカブー、テレット、アリカント

    樹齢70年~140年

    ワインのバランスが良く、エレガントながら飲みごたえ十分!

     

    マメット2014 (※写真右)

    カリニャン(7種類の異なるセレクションマサール)

    樹齢140年

    洗練と野性味が混ざり合った絶妙なバランス♪

     

    アベラ2014

    シラー、グルナッシュ、グルナッシュブラン、グルナッシュグリ、リヤドネ・プル、

    カリニャン、マカブー、テレット、アリカント

    樹齢25年~140年

    シラー60%をベースにフジトゥのブドウを40%ブレンド。

    シスト土壌らしい骨太なミネラル。果実の旨味が溶け込んだ染み入る美味しさ。

     

    3G(トロワ・ジェー)2014

    グルナッシュ、グルナッシュブラン、グルナッシュグリ

    樹齢70年~80年

    3ヶ月半のロングマセラシオンを経たワインは、とても果実味がふくよか。

    この先手が付けられないくらい美味しくなる予感がプンプンしています!

     

    ジョン・シュミット、乞うご期待ください~♪

  • 今月の1枚(フランス/スペイン)
  • 2016.11.18
  • 《ラングドック》 ジミオの彩り
  • よりどりみどり♪

    ジミオの美味しさの秘訣はこの彩りにあり!

     

    写真は今回リリースする「ルージュ・フリュイ2015」のブドウです。
    ひとつの畑にこれだけの色々なブドウが植えられており(混植)、これを一緒に醸造していく(混造)、何ともファンタジーな世界です☆

     

    ブドウは違えど同じテロワールで個性を放ちつつも同じ速度で育ち、一緒に収穫され、搾られ、同じタンクの中であれこれ乗り越えて、一体となっていく・・・

     

    それはそれはハンパない「葡萄力」です!

     

    ワインに得も言われぬ奥深さが感じられるのは、この神がかり的な混ざり合いと、樹齢100年を超すブドウのエネルギーの結晶によるもの。

     

    このブドウがジミオだけの個性と美味しさのルーツになっています。

     

    ちなみにジミオの畑では15種類以上のブドウが植えられています。
    ミュスカを筆頭に、アリカント、アラモン、グルナッシュ(ブラン、グリ、ローズ、ノワール)、カリニャン、テレ(ブラン、グリ、ノワール)、サンソー、リヴラン、ギュイサス・・・その他彼らも知らない名前のブドウがいろいろあるんだとか。

     

    今回ルージュ・フリュイ2015を含む、5種類がリリースです!

    どのワインもいつも以上に香り高く、味が乗っています♪

     

    ミュスカ・セック2014(白)
    黒痘病の蔓延により、収量は驚きの7hL/ha!/残糖2.6g/L
    ふわっとアニスとハーブのニュアンスがエキゾチックに香ります♪
    みずみずしく透き通るミュスカの果実感と、昆布だしのような凝縮した塩気のある旨味がまったり心地よく残ります。

     

    ミュスカ・モワルー2015(白・軽い微発泡)
    引続き黒痘病の被害にあい、収量は15hL/ha/残糖20g/L
    王冠、瓶ともにペティアン仕様でリリース!
    ペティアンとして仕込んでいますが、今のところ泡は極わずかです。
    しかし、泡がなくても今の状態でドンピシャに美味しい♪
    洋ナシやレモングラス、シャルトルーズのような薬草の深い香りに、うっとり☆

     

    ロゼ・ド・ジミオ2015(ロゼ・軽い微発泡)
    ミュスカ・セック2015年85%、ルージュ・ド・コース2015年15%のブレンド。
    試行錯誤を繰り返し辿り着いた黄金比率♪
    香り立つミュスカに赤やオレンジの果物の香りがふんだん!
    柑橘系のほのかな苦味が食欲をそそります。

     

    ルージュ・フリュイ2015(赤)
    暑く乾燥した年だったため、例年よりややジュースが少なく、収量は9hL/ha (でも、毎年だいたいこのくらい)
    ピエール曰く「2005年以来の濃厚な仕上がり」とのことですが、
    しっかり詰まっていながら、ミネラリーで繊細な味わい。様々な果物、ハーブ、 スパイスが感じられ、写真のイメージどおりの彩り豊かな味わいです♪

     

    ルージュ・ド・コース2015(赤)
    病気がほとんどなかった当たり年!収量は20hL/haで量・質ともに申し分なし♪
    開けたてからオレンジピールやタイムなどのジミオらしい官能的な香りがバンバン上がってきます。とっつきやすいけど、どこまでも深い、、、
    樹齢155年のブドウでしか表現できない深層の世界をぜひ!
    あ、江戸時代の植樹です。(そりゃあ、て~へんだ 笑)

     

    どれも体と心が喜ぶワインです☆

    今年1年のご褒美ワインはジミオしかないでしょう♪

    どうぞよろしくお願いいたします!

  • 今月の1枚(フランス/スペイン)
  • 2016.10.19
  • 《ボジョレー》 ジャン・フォワヤール2016収穫風景♪
  • 写真はジャン・フォワヤールの収穫風景です。

    といっても、ボジョレー・ヌーヴォーではなく、コート・ド・ピィの写真ですが、

    あまりにステキだったので採用しました☆

     

    さて、いよいよ来月解禁となるボジョレー・ヌーヴォー2016!

     

    無事収穫も終わり、現在仕込みも順調に進んでいます♪

     

    今年は3生産者とも前年より20日遅い、9月20日前後の収穫開始となりました。

     

    2016年は前半に霜の被害、2回の雹害、そして長雨によるミルデューの被害とかつてない厳しい試練が訪れた年でした。

     

    しかし後半は太陽に恵まれ、収穫直前の9月の天候も良好で、ブドウのクオリティは大きく挽回し、

    期待以上の収穫ができたようです。

     

    カリームとジャンは、ヌーヴォーらしいエレガントなワインに仕上がると予想し、

    フレッド&ケヴィンはワンランク上の高価なブドウでヌーヴォーを仕込んでいるので、

    これもまた大いに期待できます!

     

    短期決戦のヌーヴォーであっても、仕上がりは3者3様。

     

    それぞれの愛嬌たっぷりな美味しさにぜひ期待してください☆

     

    思わず頬がゆるむような、しあわせの解禁日をお約束します!!

     

    生産者から2016年ヌーヴォーの紹介映像が届きました♪

     

    臨場感溢れる映像にボルテージがあがります!!

     

    ぜひご覧くださいませ~

     

    カリーム・ヴィオネ

    ジャン・フォワヤール

    コサール&デコンブ

  • 最新の記事

  • 月間アーカイブ