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  • 今月の1枚(フランス/スペイン)
  • 2020.11.13
  • 《ラングドック》 ジミオの「宝石箱」のようなルージュ・フリュイ
  • 写真はジミオの2020ヴィンテージ「ルージュ・フリュイ」のマセラシオンの様子です。

    黒ブドウのカリニャン、サンソー、グルナッシュ、アリカントそれらの一部で「酒母」Pied de cuveを作り、その上に全房のミュスカ・プティグレン、テレット・ローズが投入されます。タンク内のブドウはまるで宝石箱を覗き込んだかのごとく色とりどりで、写真を見るだけでグッと引き込まれワインへの期待が膨らんでいきます♪

     

    ジミオのワインが持つ得も言われぬ奥深さは、この神がかり的な混ざり合いと樹齢100年を超すブドウのエネルギーの結晶によるもの。このブドウがジミオだけの特別で個性ある美味しさのルーツです。


    ワインはステンレスタンクの中で約15日間、ルモンタージュは行わず、毎日優しいピジャージュをしてじっくりブドウのエキスを抽出しながら発酵を進め、プレス後約8ヶ月の熟成を経て瓶詰めされます。

     

    ちなみにジミオの畑では15種類以上のブドウが植えられています。
    ミュスカ・プティ・グレンを筆頭に、アリカント、アラモン、グルナッシュ(ブラン、グリ、ローズ、ノワール)、カリニャン、テレ(ブラン、グリ、ノワール)、サンソー、リヴラン、ギュイサス・・・その他彼らも知らない名前のブドウがいろいろあるんだとか。その中でも一番古いルージュ・ド・コースのブドウはなんと樹齢159年ですから驚きです!!(西暦1861年の幕末に植樹! ジミオでタイムスリップしませんか? 的な‥笑)

     

     

    さて今回7種類リリースです!

    メインとなる2019年ヴィンテージは、まれにみる豊作♪(といっても最大で30hL/haですが)

    2年以上じっくり瓶熟させたミュスカセック2017年もリリースいたします~♪

     

    〇ミュスカ・セック・デ・ルマニス ペット・ナット2019(白泡)
    樹齢22年 / 収量25hL/ha

    デゴルジュマン2020年1月 / 残糖9g/L / 2.5気圧
    樹齢の若いミュスカのみで造られ、例年よりシャープな印象。

    みずみずしく透き通るミュスカの果実感と塩気のある旨味が心地よいです。

     

    〇モワルー・ド・ミュスカ ペット・ナット2019(白泡)

    樹齢22年~100年以上 / 収量25hL/ha

    デゴルジュマン2020年3月 / 残糖29.7g/L / 2.5気圧

    やはりモワルー・ペティアンを狙い通りの糖分とガス圧で仕上げるのは至難の業のようで、

    今回デゴルジュマン時にワイン半分補填することになり、採算が合わないため2019ヴィンテージが最後のリリースに(涙)セックに比べ明らかにミュスカの果実が濃厚でエキゾチック。

    甘みに品があり、のど越しは驚くほどスムーズです。

     

    〇ミュスカ・セック・デ・ルマニス2019(白)

    樹齢22年~100年以上 / 収量30hL/ha / 残糖9.6g/L

    1999年以来の豊作!
    収量がとれた分、ミュスカの果実感は控えめながらとても伸びやかで洗練されています。

    今までのミュスカ・セックより更にシャープで、白い花や昆布だしのようなエキスが際立って感じられます。

     

    〇ミュスカ・セック・デ・ルマニス2017(白)
    樹齢20年~100年以上 / 収量24hL/ha / 残糖12.5g/L
    2019年に比べ、ミュスカのインパクトとストラクチャがはっきりと感じられます。

    アニスやカルダモンなどのスパイス、乾燥ハーブやシャルトルーズのような香りもあり、とてもエキゾチック♪(2年寝かせて美味しくなって良かった~!)

     

    〇ロゼ・ド・ジミオ2019(ロゼ)

    樹齢20年~159年 /収量- / 残糖8.5g/L
    ミュスカ・セック85%、ルージュ・ド・コース15%のブレンドの黄金比率♪
    香り立つミュスカとライチやアセロラ、ハイビスカスといった赤系のトロピカルな果実感。

    例年より端正でエッジの効いた印象です。

     

    〇ルージュ・フリュイ2019(赤)

    樹齢100年以上 / 収量20hL/ha

    黒ブドウ90%、ミュスカ10%の混植混醸で、赤やオレンジの果実にカンパリのようなほのかな苦みも。パワフルで緻密、華やかでスパイシー、様々な味わいがぎゅっと詰まったルージュ・フリュイならではの豊かな構成です♪

     

    〇ルージュ・ド・コース2019(赤)

    樹齢159年 / 収量25hL/ha
    ベリーの濃縮感とタイムやローズマリーの程よいガリーグの風味、加えて海苔のような磯のニュアンス。2013年に畑を収得してから丹念に手入れをし、ようやく官能的なジミオの味わいが表現され始めています。これからがいよいよ本領発揮☆

     

     

    ブドウ樹そのものの生命力と守り続けてきた人間の努力の結晶であるヴィエーユ・ヴィーニュには、生き続けたブドウ樹しか到達できない尊厳があると感じます。例えば多少の天候不良だったり、醸造に難があっても、地中深くに張り巡らされた根によって、地上での悪条件を覆すエネルギーをワインにもたらし、それはワイン造りの他のファクターにはない特別な力だと考えています。故に樹勢が弱まり、病気になりやすく収量が落ちたとしても容易く伐根することはないのでしょう。

    また、育ての親である生産者が長く生きたブドウ樹に対して愛着を持ち、誇らしげに思うことも良く理解ができます。そして、できる限り成長を見守り、未来に残したいと願望を持つことにも何も不思議はありません。

     

    樹齢100年を超すヴィエーユ・ヴィーニュが現世でジミオに巡ってきたことも、きっと何かの縁。(ヴァンクゥールが一番最初のコンテナでジミオを輸入したこともこれまたご縁♪)

    今もなおワインに込められる深層世界からのメッセージに耳を傾けて、時に幕末に思いを馳せながら(笑)

    味わうジミオはまた一味違うかもしれません。

     

    ゆったり、たっぷり、どっぷりお楽しみください~☆

  • 今月の1枚(日本)
  • 2020.11.12
  • Domaine Oyamada(ドメーヌ・オヤマダ)洗馬2020収穫
  • 写真は11月1日、朝7時の洗馬(赤)収穫前の一枚です。
    例年では10月最終日曜日の収穫となりますが、今年はカレンダーのずれ込みで初の11月収穫となりました。

     

    前日に初霜を観測し、収穫前に霜が降りたのは2015年以来2度目のこと。
    絨毯のような野草は収穫当日も霜をまとい、朝日に照らされたブドウ畑のコントラストは、

    まるで絵画のような美しさを醸し出しています。

     

    洗馬の畑は昨年のような台風の影響はなく、10月の天候は特に安定していたのですが、

    収量、糖度共にあともう一歩といったところだったようです。それでも年を重ねるごとに早生と晩生を分けて収穫・仕込みを行ったり、洗馬の中でも一番ポテンシャルが高い、通称「洗馬スリー」と呼ばれる3番目の区画の成長が随所に感じられたりと、今年も楽しみは尽きません。

     

    収穫を終えた畑はブドウ樹の藁巻きと剪定の冬支度に入ります。

    今年の冬はラニーニャ現象により特に冷え込む予報が出ていますが、洗馬のブドウたちにとっては絶好の休眠期となりそうです。