ボジョレー・ヌーヴォーの収穫が9月中旬から始まりました~
2021年は、フランスのワイン産地ほぼ全域に遅霜が降りるという衝撃的な幕開けから始まり、
その後ボジョレーでは雹、長雨による病気の蔓延など、天候的に厳しいミレジムだった
2013年をさらに超える試練に晒されている状況ですが、ブドウの栽培にとって
厳しい年にもかかわらず品質に恵まれた2012年とサイクルが似ているため、
天候次第では再びワインの品質に恵まれることを期待する生産者も多い2021年!
いずれにせよ、もう待ったなしの段階に迫ったカリーム、ジャン、ケヴィン&フレッド!
収穫直前の心境を聞いてみたレポートはこちらかご覧くださいませ♪
→https://vinscoeur.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/09/BN2021October.pdf
ボジョレー速報2021年 第2弾です♪
詳しくはこちらから資料をどうぞご覧ください♪ → BN2021August
ヴェレゾン(ブドウの色付き)が開始しました!
カリームが8月8日から、ジャン、フレッド&ケヴィンが8月10日から
それぞれ始まりました!
こちらの写真は、カリームの8月13日のヴェレゾンの様子。
2021年は、フランスのワイン産地ほぼ全域に遅霜が降りるという
衝撃的な幕開けから始まり、その後ボジョレーでは雹、長雨による病気の
蔓延など、天候的に厳しいミレジムだった2013年をさらに超える試練に
晒されている状況です。
一方で、ブドウの栽培にとって厳しい年にもかかわらずワインの品質的には
トップだった2012年にもサイクルが似ており、8月の天候次第では再びミラクルが
起こるのではと期待する人たちも多いのです。
例年以上に難しい舵取りを迫られるのが必至なカリーム、ジャン、フレッド&ケヴィン!
幸い予報では、8月中旬から天候は回復に向かい暑い夏が戻ってくるとのこと、
2012年のように最後にミラクルが起こることを大いに期待したいところです!
次のレポートもどうぞお楽しみに!
アレックスを訪問した時に撮った一枚です。
手前の三本が今回リリースするアレックスの新しいミレジムです。
父親ジャンのワインも揃ってテーブルに並べられた姿は圧巻です!
この日の試飲には、他に二組のクライアントが一緒でした。
一組はリヨンで新しくレストランを立ち上げるフランスの若者、そして
もう一組はベルギーのインポーターでした。アレックスの彼女のファニーが
試飲に立ち会いましたが、彼女が言うには、4月に入ってからは既存新規を
問わずほぼ毎日大勢のクライアントがひっきりなしにドメーヌを訪れているようです。
フランスは6月のレストラン再開に合わせてカーヴィスとレストランが
ワイン仕入れの準備をし、そして、外国のインポーター、特にアメリカ、
ヨーロッパ諸国、アジアはシンガポールや韓国が、まるでコロナの影響がないかの
勢いでワインのオーダーがはいるようです。
さらに今年2021年は、4月の遅霜や雹、長雨による病気の蔓延で、
フランスのほぼ全地域のブドウの不作が予想されます。
世界的なワインの需要回復とブドウの不作が相まり、このままでは
来年ワインの供給不足が起こるかもしれません。
日本向けにワインがうっかり購入できない、なんてことにならぬ様
今年は買い付けのお仕事ますます頑張ります♪
ナタリーが手に持つこのワインは、今回新しくリリースされるキュヴェKonjoです。
このKonjoという名前は、日本語の「混醸」から取ったもので、まさに名前の通り
カリニャン、サンソー、クレレット、テレブラン、グルナッシュブランと黒ブドウも
白ブドウも全て一緒に混ぜ合わせて仕込んだワインです。
フランス語では、全部一緒に混ぜることを俗にFouzitouまたはFuzituと言います。
当初ナタリーはキュヴェのメインの名前をFouzitouするつもりでした。だが、
Fouzitouだとエレガントなワインのイメージに微妙にそぐわないということで、
他に言葉を探しました。フランス語だけではなく、各国の色々な言葉を探したところ、
言葉の響きの良い日本語のKonjo に行き着いたそうです。
Konjoは南のナナ・ヴァンシリーズのワインですが、ラベルデザインを大胆に一新しました。
今までのエチケットのデザインは、Philippe PHÉRIVONG(フィリップ・フェリヴォング)が
手掛けていましたが、今回は同じスイス出身の絵本画家
Emmanuelle HOUDART(エマニュエル・ウダール)に依頼しました。
折しも、今年からパートナーのエミール・エレディアの畑を全て引き継ぎ、また醸造カーヴも新しく
修繕を施したナタリー。
このラベルデザインからも、新生ナナ・ヴァンとして新たにスタートする意気込みが感じられます。
どうぞお楽しみいただけますように♪
こちらの写真は、霜対策のためにロウソクが焚かれたルネモスのボンヌ・ブランシュの畑です。
今年は4月6日、7日、8日と3日間に渡りフランス全土を覆いかぶさるように大規模な霜が降りました。
この霜により、アルザス・シャンパーニュ・ロワールなどの北フランスはもちろん、
ブルゴーニュ・ジュラ・ボルドー、南のラングドック・ルーションやローヌ・プロヴァンスに
至るまで、広範に渡り被害が及んでいるようです。
2016年、2017年、2019年、そして2021年と、この10年で4回も大きな霜に見舞われたフランス。
今のビニョロンよりも一世代上の人たちにとっては、霜は10年に一度あるかないかくらいの大変
珍しい災害だったそうです。それが、現在はブドウの病気よりもリスクの高い災害になりつつあります。
この3日間、フランス全土の多くのヴィニョロンが霜から畑を守るために不眠不休でロウソクを焚き続けました。
Saints de glace(5月11日~13日)と呼ばれる霜の終わりを告げる日まで、まだまだ安心ができません。
被害がどうぞ限定的でありますように・・・。