ブドウ畑に佇む一匹の犬。
これはアドリアン・ダカンのジャケールの畑で撮った写真です。
ワインの名前にもなっているアドリアンの愛犬サヤのどこか遠くの山々を
見つめる哀愁漂う後ろ姿がなんとも愛らしく、思わずシャッタを切りました。
大型ピレネー犬と、ここにもし小さな子供がいれば、もうアルプスの少女ハイジの世界です!
ワインの話に戻すと、今年2022年ダカンはかつてないブドウの豊作に恵まれました。
収穫直前まで、巷では今年は極度の水不足により収量が大幅に減るだろうと
言われていたにもかかわらずです。
今年のサヴォワは5月から8月の中旬まで雨がほとんど降らず、
ブドウは疲弊しきっていました。
降雨量の統計的にも、今年はここ50年の中で一番雨量が少なかったようです。
アドリアンも当初は2021年の収量を下回る不作になるだろうと
予測していました。だが、収穫直前に降ったたった20㎜の雨が
ブドウの水不足問題を一気に解消し、最終的にかつてない豊作
という結果を生み出しました。統計的に一番雨量の少ない年が、
一番収量の多い年で終わった2022年。
まさに机上の理論では計れない生命の神秘を感じます。
今月は2019、2021年のワインが入荷しております♪
どうぞお楽しみいただけますように♪
こちらはモルゴン・コースレットの収穫風景です。
今年は、フランス全土が歴史的な干ばつの年でした。
ボジョレーも例外なく、8月の中旬までは極度の水不足に悩まされました。
ですが、モルゴンとフルーリーは収穫直前に10㎜ほどの雨が降りました。
樹齢20年以下の若木にとっては10㎜の雨はほぼ焼け石に水でしたが、
ヴィエーユ・ヴィーニュにとってはまさに恵みの雨でした。
ジャン曰く、ボジョレーは砂地ベースの畑が多く土壌の水はけが良いため、
まだ地中にしっかりと根が張りきれていない若木は、日照りになるとすぐに
深刻な水不足に陥るのに対し、ヴィエーユ・ヴィーニュは根が深い分
今年のような極度の干ばつでも水不足の心配はほとんどないようです。
実際、この日は古樹のコースレットと息子のアレックスが今年取得した
若木のフルーリーを収穫しましたが、収量の差は歴然としていました。
フルーリーは房が少なくブドウの粒もコンパクトだったのに対し、
コースレットは房も粒も大きく果汁に満ち溢れていました。
たった10㎜の雨でブドウのみずみずしさを蘇らせる
ヴィエーユ・ヴィーニュの生命力には本当に驚かされます。
2022年は、ミレジムの特徴的に2020年と良く似ていると言われています。
果たしてどのようなワインが出来上がるのでしょうか?今から楽しみです♪
ヨシです。
コロナ禍以来3年ぶりにスペインに行ってきました。
これはマス・ベルトランのチャレッロの畑の写真です。
見てください、この原色の青が広がる清々しい青空!
そして、首の裏をじりじり焼き付ける灼熱の太陽!これがスペインです!
今年のスペインは観測史上最も降水量の少なく、プリオラートも極度の水不足により
ブドウが限界の状態にありました。写真の畑を見ても分かるように、極度の乾燥により
反り返るブドウの葉が多く見られます。このまま水不足が続くと、
2020年のミルデューの被害を超える不作が心配されました。
だが、幸いにも8月14日、17日に計40㎜のまとまった雨が降りました。
畑の訪問は17日の雨の翌日でしたが、早くも乾いた草木が息吹を吹き返したのか、
ハーブやガリーグなどむせるような生命を感じる強烈な匂いを感じます。
水を得たブドウはこれから最後の完熟に向かって行くでしょう。
さぁ、もうすぐ2022年の収穫がスタートします!
熟成期間の長い泡にこだわるマスベルトラン、2022年が皆様のお手元に
届くのはおそらく早くとも5,6年後~です。
今回の入荷は2016年 と2013年のスパークリング2種類です。
是非お試しください♪
DO Penèdes Classic Penèdes ReservaBalma 2016
ペネデス・クラシック・ペネデス・レゼルヴァ バルマ 2016
DO Penèdes Classic Penèdes Reserva La Graua 2013
ペネデス・クラシック・ペネデス・レゼルヴァ ラ・グラウア 2013
ワインの詳細はこちらをどうぞご覧ください☆