マイとケンジはカナダで出会い、2009年に自分たちの大好きなフランスワイン造りを学ぶため渡仏。
当初はワーキングホリデーのビザの期限終了後にカナダに帰り、ワイナリーを開くことを考えていましたが、マルク・アンジェリのラ・フェルム・デ・ラ・サンソニエールの収穫に参加したことで急展開。同産地に惹かれ、マルク・アンジェリや地元の人たちのアシストもあって、2010年4月ベルヴィーニュ・アン・レイヨンに1 haの畑を所有しドメーヌをスタートすることになりました。
彼らはロワール地方、AOCでいうとコトー・デュ・レイヨンで、ブドウの真っ直ぐな美味しさが感じられるワインを造っています。(ワインはすべてVDF)
同地域は晩夏から秋にかけて川から立ち上る霧によってボトリティス(貴腐菌)が発生しやすく、コトー・デュ・レイヨンのシュナンブランはロワール三大貴腐ワインの産地として知られています。しかし彼らの信念はSO2無添加で辛口のシュナンブランを造ること。ボトリティスはワインが酸化しやすく、SO2無添加でつくるにはリスクがあると考えており、また貴腐特有の味わいではなくピュアなシュナンの表現を目指しているため、貴腐の付いたブドウを丁寧に選果しています。
今回5種類リリースです!
すべてSO2無添加、ノンフィルター、ブドウエキスたっぷりの「いいトココどり」♪
ファイア 2014(白)/シュナンブラン
ワイン名は彼らの住むFaye d’Anjou村のFayeをラテン語にしたもの。
完熟ブドウとミネラルがギュッと凝縮された珠玉のシュナン!
レ・ゾシゴアン2014(白)/シュナンブラン
ワインは区画名。
粘土質土壌のブドウから造られる、重心が低くストラクチャーのしっかりとしたワイン。
ラ・グランド・ピエス 2014(赤)/グロロー
ワイン名は以前所有していたグロローの区画の名前で、区画が変わってもワイン名をそのまま残しています。軽快かつエレガントな一方で、グロロー品種の素朴な野性味があり、彼らの追求する「ピュアなブドウの表現」を実感できます。
ガラルノー 2014(赤)/カベルネフラン
ワインはケベックの仏語で「太陽」という意味。
マセラシオンカルボニックで発酵させた艶やかな果実味と、セミマセラシオンカルボニックからくる果実の骨格が見事に融合されています!
カナル・ド・ムッシュ 2014(赤)/カベルネフラン
畑がレイヨン川の側にあることから、レイヨン川の愛称である「Canal de Monsieur」と命名。100%樽熟成で造られた、しなやかかでこの上なく優雅な味わい!
共に同世代。
思いを共有しながら、彼らのワインを大切に育てていきます。
マイ・エ・ケンジ・ホジソンをどうぞよろしくお願いいたします!!
ロワールのボノームから、春にうれしい新酒の「蔵2015」が入荷しました!
ボノームが「美味いのできたよ~!」とボトルをもって撮影に応じてくれました♪
白はソーヴィニヨン100%
生き生きとした果実感、フレッシュで軽快な飲み心地はいつもどおりですが、
2015年は日照りにより果汁の量が少なかったようですが、その分例年よりも凝縮感があります!
残糖が8g/L程度あり、強めのフィルターをかけているため、ワインに濁りはありません。
また再発酵防止のため、SO2を瓶詰め時に20 mg/L添加しています。
※蔵は出来立てワインのフレッシュな風味をいち早く味わっていただくコンセプトでつくられたワインです。
白につきましては、冷蔵にてご保管いただき、なるべくお早めにお飲みいただけますようお願いいたします。
赤はピノノワール60%、ガメイ40%
こちらも日照りによりブドウの果皮が厚かったため、マセラシオンの期間を短くして、果実味をやさしく抽出しています。ピノノワールの艶やかな果実味、やや乾いたタンニンとガメイの瑞々しい果実味とスパイス感が混ざり合い、口に含むと心地よく穏やかに伸びていきます。酸化防止のために微量のガスを残し、亜硫酸無添加で瓶詰めされています。
今年も楽しく、美味しく、グビグビっと飲んじゃいましょう!
その他、テニエール・ブラン2014(ムニュ・ピノ70%、シュナン30%)、ボノームが初めて仕込むクールシュヴェルニー2014(ロモランタン100%)、今年はVDFのテュフォー2013(ヴヴレーのシュナン)、そしてプイィ・フュメ2013がリリースです!ぜひ春の宴に連れていってあげてください☆
シャソルネイのフレデリック・コサールと、ケヴィン・デコンブ&ダミアン・コクレのデコンブ家の息子たちがコラボした、とんでもないボジョレーがやってきました!
「ジュリエナ2014」、「サン・タムール2014」、どちらもネゴシアンのブドウで造られていますが、ケヴィンとダミアンがブドウ栽培者をしっかりフォローし、良質なブドウを育てフレッドと共に収穫。ブルゴーニュのシャソルネイのカーヴでフレッドによって仕込まれ、シャソルネイの樽で熟成し、瓶詰めされています。
酸とミネラルのボリュームは控えめで、ややなで肩で、ややコンパクトな酒質はガメイの個性そのものですが、漂う雰囲気はまるでシャソルネイのピノノワールのようです♪鮮やかで色気のある果実感、ギュッと凝縮されたエキスと、口の中に心地よく残る香ばしい旨味がたまりません!
ボジョレーではまずお目にかかれない味わいでしょう♪
※ラベルには3人の名前が記されています
「ジュリエナ」
樹齢72年
畑は標高300mの南斜面に位置する、硅砂、硅石混じりの粘土質土壌。
洗練されたミネラルが特徴。※畑はケヴィンがフォロー
「サン・タムール」
樹齢60年平均
畑は標高150mの南東の穏やかな斜面に位置する、石灰・粘土質土壌。
果実味のやわらかさと繊細さが特徴。※畑はダミアンがフォロー
~コラボ誕生のストーリー~
ボジョレーのヴァンナチュール生産者はジュリエナ、サン・タムールにあまり興味がないらしい。よって残念ながら、このアペラシオンにはヴァンナチュールがない。
次世代生産者であるケヴィンやダミアンも、畑を良く知らず、イメージだけでアペラシオンを評価し、可能性を見切ってしまっている。フレッドはその現状を憂い、彼らの未来に危機感を感じたことから、コラボを決意する。
またフレッド自身は、大のボジョレー好きであり、ブルゴーニュの生産者でありながら、総じてブルゴーニュより低く見られがちなボジョレーを盛り上げて行きたい思いが根底にある。
ボジョレーはブルゴーニュの管轄内にあり、サンロマンで仕込んでもスムーズにAOCを取得できることも一端になっている。
今回3者ともに満足の行くワインができたようで、ファーストリリースは大成功と言えるでしょう♪味わう限り、非の打ち所がない、素晴らしいコラボだと思います。思わず笑みがこぼれてしまう、魅力的なワインを造ってくれた、3人に感謝です☆
魅惑のコラボ・ボジョレーをどうぞお見逃しなく!
少量入荷となりますので、ぜひお早めに!!
オーヴェルニュの新星No Control(ノー・コントロール)が初リリースです!
ドメーヌ名のノー・コントロールには、「ブドウが健全で、常にカーヴ内を清潔に保っていれば、醸造はおのずと上手く行き、結果的に出したい味わいを表現することができるので、人間があれこれ余計にコントロールすることはない」という、生産者ヴァンサン・マリーの信念が込められています。
今回4種類リリースです☆
コンブララ(赤)/ガメイ
中世16世紀頃オーヴェルニュ北西地域はla Combraille(ラ・コンブライ)と呼ばれていて、ワイン名はそれをオック語に変えCombralha(コンブララ)と命名。
みずみずしく一見とてもライトですが、じわっとダシのような旨味エキスがあり!
マグマ・ロック(赤)/シラー50%、ガメイ50%
玄武岩(Magma)のシラーと、花崗岩(Rock)のコンブララのガメイをブレンド。
コンブララのダシのような薄ウマな旨味と、シラーの張りのある酸が融合!
フュージョン(赤)/ガメイ・ド・オーヴェルニュ
樹齢25年の灰色泥灰土の若木のガメイ・ド・オーヴェルニュと樹齢110年の玄武岩の古樹のガメイ・ド・オーヴェルニュが融和し「Fusion」と命名。
鮮やかでバランスの良い上品なワイン!
レ・クロス(白)/シャルドネ
ワインは区画名で、この区画に生息するトクサが伸び切ると頭が垂れてちょうどカトリック司教の持つ杖(Crosse d’Archevêque)のような形になり、彼はそれが区画名の由来と考えている。2014年は30%貴腐ブドウが入り、その高貴なニュアンスと、旨味のしっかりと効いたミネラル感があり、辛口に仕上がっています!
「ノー・コントロール」の名前から、無鉄砲な味わいを連想されるかも知れませんが、彼の真面目で努力家な性格もあって、その名前とは裏腹にとても上品で緻密なワインを造ります。醸造の経験は浅いものの、仕上げのセンスの良さは一級品!近い将来オーヴェルニュのヴァンナチュールを代表する生産者になる予感がします♪どうぞお楽しみに~!!
ラベルのドクロ型の小さな○は岩(ロック)の集合体を表現しており、彼の好きな音楽の「ロック(ドクロ)」と、土壌の特徴である岩「ロック」が込められています
弊社唯一のシャンパーニュ「クリストフ・ルフェーヴル」が今年もリリースです♪
写真は11月5日撮影、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のBonneil(ボネイユ)の丘の 黄葉です。Bonneilの丘は、写真中央にある村を囲むように、扇形状・南向きにブドウ畑が広がっています。
ブルゴーニュのCôte d’Orのような一面黄金とまではいきませんが、1年の働きを終えたブドウ樹が魅せる、どこか哀愁漂う美しい風景です。
クリストフ・ルフェーヴルのカーヴとメゾンは、写真右上の住宅裏手あたり、Mont de Bonneil(モン・ド・ボネイユ)地区に位置します。ちなみにBonneilはわずか人口400人にも満たない小さな村です。
今回新ヴィンテージの「キュヴェ・ド・レゼルヴ2010」がリリースされました!
ヴィンテージ・シャンパーニュではないですが、リザーブワインをブレンドせず、毎年単年のブドウだけで仕込まれているので、ヴィンテージの特徴がそのままワインに反映されます。2010年ヴィンテージは天候に恵まれ、特に主体となるピノ・ムニエのポテンシャルが高く、密度がありリッチな味わいに仕上がっています♪
クリストフ曰く、二次発酵のスピードが速いと泡が粗くなりがちなため、ここ数年ティラージュの酵母添加量を抑え、シャンパーニュ特有のキメ細やかな泡立ちを追及していますが、ティラージュの酵母添加を抑えると、泡立ちは細く上品に仕上がりますが、良いヴィンテージほど泡のタッチがおとなしく感じてしまう傾向にあるそうで、今回の2010年はややおとなしめのようです。
また一次発酵は自然酵母ゆえに、ワインに残糖がある場合は、その残糖の差が二次発酵のガス圧に微妙に影響されるようです。(とはいえ毎回6~7気圧の範囲内です)
その他昨年好評でした「アレクサンドリーヌ2007」のデゴルジュマン違いが再入荷です♪
つまり、昨年リリースより瓶熟が1年長く、瓶熟6年となっております。ぜひお見逃しなく~!
※キュヴェ名の「アレクサンドリーヌ」は彼の娘さんのお名前です