こちらの写真は、霜対策のためにロウソクが焚かれたルネモスのボンヌ・ブランシュの畑です。
今年は4月6日、7日、8日と3日間に渡りフランス全土を覆いかぶさるように大規模な霜が降りました。
この霜により、アルザス・シャンパーニュ・ロワールなどの北フランスはもちろん、
ブルゴーニュ・ジュラ・ボルドー、南のラングドック・ルーションやローヌ・プロヴァンスに
至るまで、広範に渡り被害が及んでいるようです。
2016年、2017年、2019年、そして2021年と、この10年で4回も大きな霜に見舞われたフランス。
今のビニョロンよりも一世代上の人たちにとっては、霜は10年に一度あるかないかくらいの大変
珍しい災害だったそうです。それが、現在はブドウの病気よりもリスクの高い災害になりつつあります。
この3日間、フランス全土の多くのヴィニョロンが霜から畑を守るために不眠不休でロウソクを焚き続けました。
Saints de glace(5月11日~13日)と呼ばれる霜の終わりを告げる日まで、まだまだ安心ができません。
被害がどうぞ限定的でありますように・・・。