コート・デュ・ローヌ、アルデッシュ地方の「ドメーヌ・レ・ドゥー・テール」がいよいよ初来日いたします!
今回の来日にあわせ、2017年の新ヴィンテージを中心に11種類、温めていたワインを一挙にリリースいたします!
2017年は霜や雹害の直接的なダメージは免れたものの、開花時期の結実不良により、特にグルナッシュは実付きが悪く、大幅な収量減となってしまいました。しかしながらブドウは良く熟し、ボリュームがありながらもきれいな酸が残り、バランスのとれた味わいに仕上がっています。
また今回の目玉でもあるJAJA2018年は、前回2016年の初リリースでは瓶熟1年経過した状態でのリリースとなりましたが、今回は本来のコンセプトであるプルムール・スタイルでのリリースとなります!今の時点で味わいにまとまりがあり、文句なしの美味しさです~♪
2018年は近年続いた不作の反動のせいか、ブドウの房数にも恵まれ、2014年以来の大豊作となりました♪
今回のリリースはJAJAのみですが、今後続々と入荷いたしますので、どうぞお楽しみに☆
さて、異なる 2つのテロワール と2人の異なるヴィニョロン の融合 が「 ドゥー ・テール」 の由来となっていますが、まず2つのテロワール「リュサス(マニュエル所有)」「ミラベル(ヴァンサン所有)」と、2人の作業についての特徴をご紹介させていただきます。
~畑がdeux(ドゥー)!!~
◎リュサスの畑
【特徴】
・標高350mの平地にある畑
・雨が多く、保湿性が高い。それ故ミルデューの病害になりやすい
・吹きおろしの北風が強い
・ミラベルに比べて気温が低い
(リュサスとミラベルはわずか3kmしか離れていないが、最大で6度ほどの気温差がある)
【土壌】
・60%バザルト(玄武岩)で、目詰まりの強い、硬く重みのある黒石が表土に点在している
・40%マルヌ・カルケール(泥土状石灰質)
・バザルト土壌は火山の火砕流の堆積により形成され、畑の北側に多く見られ、南に行くに従ってマルヌ・カルケールになる
【味わい】
・フレッシュで、果実味がみずみずしく、清涼感のあるワインが出来上がる
◎ミラベルの畑
【特徴】
・標高350mの穏やかな斜度にある畑で、最高地点のモン・フルーリーは標高400m
・乾燥しているため、オイディウムの病害になりやすい
・北風はほどほど
【土壌】
・アルジロ・カルケール(石灰粘土質)で、白く薄い石灰岩が表土に点在している
・「プティ・ブルゴーニュ」と呼ばれる良質な土壌
【味わい】
・ストラクチャーのしっかりしたワインができる
・保温性が高く、特に暑い年はボリューム豊かなワインになりやすい
単一のテロワールで造られているワインもありますが、両方に作付されているグルナツシュ、メルロー、カリニャンは、その年のブドウのポテンシャル、収量、状態により、ワインのコンセプトに合わせて、リュサスのフレッシュ感のあるブドウと、ミラベルのボリューム感のあるブドウを混ぜて仕込んでいます。(つまり年によってブレンドが変わります)
~ヴィニョロンがdeux(ドゥー)!!~
◎共同の作業
・それぞれが所有する畑をメインに管理しながら、助け合いながら作業を行う
・8月の収穫前にワインの方向性を2人で決定
・瓶詰め、リリースは2人でチェックし決定。万全の状態でリリース。
◎マニュエルの作業
・収穫日、収量とブドウのコンディションを踏まえ醸造の準備
・醸造
◎ヴァンサンの作業
・収穫日決定、収穫準備
・収穫
お互いのリスペクトと、厚い信頼関係があって出来上がるドゥー・テールのワイン。
2つのテロワール×2人の知性×感性の掛け算から、これからも多様性、創造性豊かなワインが生み出されていくことでしょう。
今後もドゥー・テール唯一無二の「掛け算ワイン」にぜひご期待ください!
キーワードの「deux(ドゥー)」をどうぞお忘れなきよう♪