2003年1月。
すべてはドメーヌ・デ・ボワルカの新井順子さんとの出会いから
ヴァンクゥールのストーリーは始まります。
私はそこで当時ボワルカの醸造責任者であったパスカル・ポテールと共に働かせていただくご縁をいただきました。右も左も分からず飛び込んだワイン造りの世界、フランス語もままならない自分でしたが、パスカルはそんな自分をまるで即戦力のように必要としてくれて、そのことがたまらなく嬉しくて、自分はその期待に応えたい一心でひたすら働らきました。
自然と対峙するパスカルの穏やかさと強さに見守られ、一歩ずつ、少しずつ、できることが増えていく喜びをかみしめ、心地よいプレッシャーと責任とともに、また一つ学んで積み上げていく感覚。すべてが充実し満ち足りた時間でした。
ほぼ時同じくして、ヴァンクゥールの創業メンバー4人は出会います。
パスカルはヴァンクゥールがその運命的な出会いを果たす、ルーツを知る数少ない生産者です。いや仮にパスカルと出会うことがなければ、このストーリーすら存在しなかったのかもしれません。パスカルはそれだけ自分たちの人生に深く作用した、掛け替えのない生産者なのです。
パスカルと出会ってから早十数年。2005年のドメーヌ独立から、現在はスティルワインの生産をやめ、自身のヴィニョロン人生を「泡のあるワインの世界」に見出し、共同経営者でコマーシャル担当のモーズとともに、まだペティアン・ナチュレルでは主流ではないメトード・アンセストラル製法で、「新次元・最高峰」のクオリティを目指しています。
その圧倒的な仕事により「テロワール」「洗練」「キメの細かい泡立ち」「熟成」のすべての要素が、ペティアン・ナチュレルとしては規格外のレベルで表現されています。彼らの行き着くところ、魂が揺さぶられるような感動の「泡のヴァンナチュール」を、スティルワインと同じように造りたいのです。スティルワインと同様に、その年のブドウの状態がすべてではありますが、年を重ねるごとに着実に精度は上がっていることが今回のリリースからも実感していただけるかと思います。
先駆者クリスチャン・ショサールのペティアン・ナチュレルに磨きをかけた、
メトード・アンセストラル製法から生れる、
新次元のペティアン・ナチュレルここにあり!!
いざ「レ・カプリアード」来日です!!
パスカル&モーズの来日直前メッセージ、ぜひご覧くださいませ♪
今もこうして彼らと繋がり、仕事をさせていただけていることに、
最大限の喜びと感謝の思いを込めて・・
日本市場のヴァンナチュールの繫栄を、自分たちの今を、彼らに伝えたい。