こちらはモルゴン・コースレットの収穫風景です。
今年は、フランス全土が歴史的な干ばつの年でした。
ボジョレーも例外なく、8月の中旬までは極度の水不足に悩まされました。
ですが、モルゴンとフルーリーは収穫直前に10㎜ほどの雨が降りました。
樹齢20年以下の若木にとっては10㎜の雨はほぼ焼け石に水でしたが、
ヴィエーユ・ヴィーニュにとってはまさに恵みの雨でした。
ジャン曰く、ボジョレーは砂地ベースの畑が多く土壌の水はけが良いため、
まだ地中にしっかりと根が張りきれていない若木は、日照りになるとすぐに
深刻な水不足に陥るのに対し、ヴィエーユ・ヴィーニュは根が深い分
今年のような極度の干ばつでも水不足の心配はほとんどないようです。
実際、この日は古樹のコースレットと息子のアレックスが今年取得した
若木のフルーリーを収穫しましたが、収量の差は歴然としていました。
フルーリーは房が少なくブドウの粒もコンパクトだったのに対し、
コースレットは房も粒も大きく果汁に満ち溢れていました。
たった10㎜の雨でブドウのみずみずしさを蘇らせる
ヴィエーユ・ヴィーニュの生命力には本当に驚かされます。
2022年は、ミレジムの特徴的に2020年と良く似ていると言われています。
果たしてどのようなワインが出来上がるのでしょうか?今から楽しみです♪