写真はジャン・フォワヤールのモルゴン・コルスレットの収穫風景です。
9/3日、朝7時から収穫を開始し、無事1日で終えたようです。
例年では9月10日頃に収穫開始となりますが、今年は8月25日フルーリー(毎年フルーリーが最初)、
8月27日ヌーヴォー、その後モルゴンへと続き、9月8日に収穫終了となりました。これは2003年に次ぐ歴代2番目に早い収穫だったようです。(ちなみに2003年は8月28日に収穫終了)
今年は日照りと猛暑によりブドウ畑は水不足の状態でしたが、収穫直前の8月21日にまとまった雨が降ったおかげで、ブドウは一気に水を吸い上げ、最終的に果汁の多いブドウを収穫することができました。
コルスレットのブドウも果汁がジューシーで酸もあり、また心配されたオイディオムもほとんど見られずキレイなブドウを収穫できたそうです。コルスレットの収量は35hL/haほどで例年並み、その他のクリュ・ボジョレーは35hL/ha~40hl/haと例年をやや上回る収量となりました。またヌーヴォーについては50hL/haと豊作だった昨年以上の収量に恵まれています!
さぁいよいよボジョレー・ヌーヴォー2020の解禁まであと1ヶ月となりました!
ここまで順調に進んでおり、現在は瓶詰め・出荷準備の最終段階に突入しております!
【醸造~味わい】
◎カリーム・ヴィオネ
最初収穫した時のアルコール度数は11.89%だったが、マセラシオン後のプレス時点では12.95%。
今年は酵母の働きが良く発酵は順調で、9月8日にアルコール発酵、マロラクティック発酵も終了。
ワインはイチゴやフランボワーズの香りが華やかで、色が濃くアルコール度数が高い割には、果実味がフレッシュでみずみずしく、とてもまろやか。優しい酸が効いてとても軽快な味わい。
◎ジャン・フォワヤール
醸造は仕込みに時間があったので、仕込みはモルゴンのように収穫したブドウを冷蔵庫で冷やし低温発酵。アルコール度数は12.5%~13%の間で、味わいは香り高く、キュートな酸もあり果実味がとてもジューシーでエレガント。
◎フレデリック・コサール&ケヴィン・デコンブ
通常マルシャンのブドウは粒が小さく熟しも遅いが、今年は収穫直前に雨が降ったこともありブドウが一気に膨らみ成熟した。粒が大きく果汁が多かったため、プリムールに最適と判断し、今年はマルシャンのブドウ100%使用。
今年は醸造期間に余裕があったので、タンクに冷却板を入れて温度を16℃に保ち低温発酵。
手元の計測ではアルコール度数は12.2%。味わいは酸がはっきりしていて果実味がみずみずしく清涼感がありとてもエレガント。ケヴィン自身「今までの中で一番理想的なヌーヴォー」と最大評価!
夏の昼夜の寒暖差により、ブドウはフェノールが良く熟しつつも十分酸の乗った、近年で最も理想的な状態で収穫されています!!思っていた以上にアルコールのボリュームはありそうですが、ハツラツとしたヌーヴォーらしい仕上がりが期待できそうです♪♪
11月19日の解禁まであと1ヶ月!
「2020年最初の美味しい!」をどうぞ楽しみにお待ちください~!
【臨場感のある現地の映像をぜひご覧ください!】