コート・デュ・ローヌ、アルデッシュ地方の「ドメーヌ・レ・ドゥー・テール」が記念すべきドメーヌ設立10周年となる2019年に初来日いたします!
マニュエルとヴァンサンが最初に出会ったのは1998 年。
ミラベルにある農業学校の同級生だった二人は意気投合し、いつか⼀緒にワイン造る約束を交わし、決意を胸にそれぞれ旅立ちました。
その後マニュエルは、コトー・デクス・アン・プロヴァンスにあるドメーヌ・グロージュの醸造責任者として働き、ヴァンサンもマニュエルの推薦で、同ドメーヌの栽培責任者として働くことになります。
2004 年、マニュエルがドメーヌ・グロージュを退職し、ヴァール県サン・マキシマンにあるドメーヌ・デファンの醸造栽培責任者として働き始め、同年にヴァンサンも同ドメーヌを辞め、同じくサン・マキシマン付近にあるドメーヌ・トリエンヌ(デュジャックのジャック・セイスとDRC のオベール・ド・ヴィレーヌがスタートさせたドメーヌ)の醸造栽培責任者として働き始めます。
お互いのドメーヌが近く、元々交流が深かったことから、必然的に毎⽇顔を合わせるようになって行きました。そして2008 年、マニュエルがヴァンサンにドメーヌ⽴ち上げのプロポーズをし、⼀⾜先にアルデッシュに戻り3 ha ほど畑を購⼊し、2009 年にはヴァンサンもアルデッシュに戻り、⽗親が持つ畑5 ha を引き継いで、ドメーヌ・レ・ドゥー・テールがスタートしました。実に約束から10年以上の時をを経て2人は夢を叶えたのです。
裸一貫ではじめたマニュエルとヴィニョロン家系だったヴァンサンが⼆⼈三脚で経営するドゥー・テール。マニュエルがリュサックに所有する畑はバザルト⼟壌で、ワインに繊細な果実味とミネラリィな味わいを与えると同時に、通年涼しい⾵の流れる標⾼380 m の台地からキレのある酸が特徴のワインが⽣まれます。一方ヴァンサンが所有するミラベルの畑は、⽯灰質・粘⼟質⼟壌で、果実味が凝縮したボリューム豊かなワインに仕上がります。
ドゥー・テールのドメーヌ名には、2 つの異なるテロワールと、2人の知恵の融合、そんな思いが込められています。それぞれが単独で別々のワインを造るのではなく、2人で知恵を出し合って、一緒に1つのワインを造り上げるスタイルこそがドゥー・テールの最大の特徴であり、ワインの最大の魅力になっていると感じています。(こんなドメーヌはそうそうありませんよね)
出会ってからドメーヌを始めるまで10年、ドメーヌを初めてから10年、彼らは既に20年の付き合いになります。持ってる畑も、見た目も、性格も違う二人ですが、お互いが主張しながらも尊重し、認め合える、強い信頼関係で結ばれています。2つのテロワール、2人の個性が融合し、凝縮されたワインは、どれも一体感があり、絶妙なバランス、かつ見事なコストパフォーマンスです!そしてゼロ・ゼロですが味わい、コンディション面もきちんとフォローされているところもgood point!
チャキチャキでぐいぐい引っ張るマニュエル(小柄の方)と、物腰柔らかく穏やかなヴァンサン(大柄の方)のナイスなコンビが造り出す、親しみやすくも高品質なワイン。2人のワインは今後さらにレベルアップし、美味しくなっていく可能性を秘めています!
なおワインは2月末の来日にあわせ11種類リリース予定となっております。
ラインナップは当HPで後日更新いたします。どうぞご期待くださいませ~♪
※試飲会情報はこのページ内中断よりご覧くださいませ
ロワレットでお馴染みのブラッセリー・ド・ラ・ピジョンネールから、新作の登場です!
その名も「ユヌ・ビエール・ナッシュ!!」
小麦50%とモルト50%でつくる滑らかな味わいの白ビールで、ロワールでは秋の収穫中にしか飲めないワインになる前の発酵中のブドウジュースをBernache(ベルナッシュ)と呼び、その味わいをイメージしたことから Bière Nache(ビエール・ナッシュ)と命名♪
アロマホップには、フローラルで苦みが上品なアメリカ産パリサードを100%使用。
彼らと交流のあるロワールのヴィニョロン達が収穫期間中に飲むビールとして、毎年ロワレット5.5%の生樽を注文しているそうですが、ヴィニョロンから「ビエール・デュ・シャモーより飲みごたえがあり、ロワレット5.5%より軽快なビールが飲みたい!」というリクエストがあり、このビエール・ナッシュは誕生しました!ルードヴィックとステファンは、清涼感のある優しい味わいと滑らかな質感を追求し、見事彼らのリクエスト通りの味わいに仕上げています!
その他冬季限定製造のクリスマス・ビール「ピジョ・ノエル8.5%」が今年も入荷しました!
通常のビールよりもベースモルトの量を多く使用し、さらに色とボディをうみだすチョコレート・モルト5%、カラヘル・モルト3%をプラス。加えて今年はビターホップのシビリアの割合を減らし、飲み応えがありながら、味わいはフルーティーで柔らかく、苦味控えめな仕上がりとなっています!
もしもし仮にクリスマスを過ぎてしまっても・・ご安心ください!賞味期限は2021年8月28日ですから、来年まで瓶熟成させるのもアリです♪Pigeo NoëlでHappyなクリスマスを♪♪
9月13日撮影 キュヴェ・エポニムの「モルゴン・レ・シャルム」の畑です!
2018年の収穫写真です。
朝7時の澄みきった空気感と、静寂が伝わってくる1枚です。
今年はブドウの収量が多かったため、いつものベテラン収穫者に加え、新たに東欧の季節労働者も参加し、30人の大所帯での収穫となったようです。今月のボノーム(ロワール)の説明でも触れていますが、近年は収穫者の人手不足により、言葉はあまり通じずとも働き者で賃金的にも比較的に頼みやすい東欧の人たちが収穫者として活躍しているようです。特に今年のように選果の必要がないような、きれいなブドウの年は、とにかくスピード重視のため、収穫の経験が浅くても安心して任せられるようです。
2018年の前評判はすこぶる高く、出来上がりが今からとても楽しみですが、今回リリースの2016年も非常に素晴らしい味わいです♪春の長雨、5月と6月の猛烈な雹のダメージ、夏の不安定な天候と極端な気温差によるミルデューの繁殖。決して天候に恵まれた年ではありませんでしたが、8月中旬からの天候の回復と適度な雨により見事に挽回!結果的に収量こそ例年よりは少ないものの、現時点でジャン特有の気品のある芳香に溢れ、洗練を感じる味わいに仕上がっています☆
コルスレットはブドウの実が少なく、相対的に梗の部分が多かったため、梗からくるエグ味の抽出に細心の注意を払い、マセラシオンを若干短めに切り上げています。結果的にチャーミングで色気も備えた魅惑のエキス感に、うっとりしちゃいます♪
エポニム(レ・シャルム)は、コルスレットよりも力強く、コクと厚みを感じつつも、酒質はとても柔らかく、しなやかな仕上がりです♪
そしてコート・デュ・ピィは上品な果実感に加え、前者2つに比べてストラクチャがはっきり。存在感のある鉱物的なニュアンスがワインに緊張感を与えています。
2015年のパワーも素晴らしかったですが、淡いエキス感で幾分おしとやかな2016年のような年こそジャンの魅力がより際立って感じられます。
しっとり飲み語らいたくなるような気分にさせてくれるジャンのワインを、秋の夜長のお供にぜひ☆
そして・・
いよいよボジョレー・ヌーヴォー2018はリリースの最終段階!
カリームは10/12に瓶詰めを追え、ジャンは10/20前後に、フレッド&ケヴィンは10/18の瓶詰め予定です。ちなみにケヴィンは最終的にレーニエに隣接する畑のブドウと、マルシャン村のブドウを50%ずつブレンドしています。
11月15日の解禁まであと1ヶ月を切りました!
生産者が大絶賛する、歴史的なボジョレー・ヌーヴォーの解禁をどうぞお楽しみに~♪
【生産者のビデオメッセージをぜひご覧ください!】
【前回の最新速報】
https://vinscoeur.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/08/c2f7fe5449f429a6018a8b1ef53d0671.pdf
9月12日撮影 カリームのプレス後のワインです!
カリームのヌーヴォー用の収穫は昨年より1週間早い、8月27日にスタートしました。
8月中の収穫は2009年以来2度目で、2018年がいかに日照量に恵まれ、ブドウが最後まで順調に成熟していったのかが分かります。(心配されていた雹害もありませんでした♪)
結局期待していた降雨はなく、乾燥による収量減が懸念されましたが、地中が思いのほか春の雨を蓄えていたようで、たっぷり果汁を含んだブドウを収穫できたようです。
2018年は、ブドウの質と量、そしてバランスを兼ね備えた年となり、ことバランスにおいては当たり年といわれた2009年や2015年を上回るようです。それゆえ特に酸のバランスをポイントにするヴァンナチュール生産者の前評判がすこぶる高い!ワインが出来上がる前の現段階で「歴史的な偉大なヴィンテージ!」と、どの生産者も一様に口を揃えて評価するのは異例中の異例で、まさに真の当たり年であることが伺えます!
さてカリームは一足早くデキュヴァージュのステップに進み、アルコール度数は11.5%~12%になると予測しています。猛暑の年に良くあるパターンの「収穫直前の恵みの雨」によりブドウが水分を含んでいるのではなく、しっかり養分が凝縮されての11.5%ですから、カリームのワインのスタイルを考えれば、最高の出来栄えになるかと思います!
ジャンも最高の収穫を終え、かつ醗酵に勢いがあり、こちらも順調そのもの。
フレッド&ケヴィンは、標高の高いマルシャン村の完熟を待っている段階で、状況次第では9月5日に収穫したレーニエ村のブドウで仕込む可能性がありますが、いずれのブドウであっても素晴らしいブドウであり、ワインの期待値が高いことには変わりありません!
もちろんヌーヴォーに限らず通常のキュヴェも大いに期待できる2018年ヴィンテージ。
ボジョレー以外の産地でも、久しぶりの当たり年で歓喜に湧いているようです♪
(特に近年厳しかった、ジュラ、アルザスなどの豊作は実に嬉しい限りです☆)
どのような作柄であっても毎年とても魅力的な味わいですが、
それにしても弊社がヌーヴォーの取り扱いを始めてから、ここまで生産者が評価する年は初めてで、
本当に楽しみで仕方ありません!
11月15日の解禁まであと57日・・(9/19発動の解禁メーター 笑)
指折り数えて、、首を長くして、、、イメージを膨らませながら、楽しみながら解禁日を待ちたいと思います♪
※来月は解禁直前「生産者のビデオメッセージ」をお届けいたします
どうぞお楽しみに~♪
【最新速報をぜひご覧ください】
https://vinscoeur.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/08/c2f7fe5449f429a6018a8b1ef53d0671.pdf
今月はなんと新規生産者を2人同時にリリースです!
1人目はアルザスの「ジャン・マルク・ドレイヤー(写真左)」
ストラスブールのボージュ山脈の山麓に向かって30 kmほど南西に下ったロスハイム村にドレイヤーのドメーヌはあります。1830年から続く由緒あるドレイヤー家の4代目にあたるジャン・マルクは、2000年25歳の時、父の定年が近づいたことを機に実家に戻り、農業開業責任者資格(BPREA)を取るためにオベルネ村の農業学校に3年間通いつつ以前から興味のあったビオディナミをパトリック・メイエのところで学び、2004年に自身のドメーヌ立ち上げとともに、6 haあった父の畑をビオディナミに転換しました。醸造についてはパトリック・メイエの影響もあり、2009年にピノノワールで最初のSO2無添加のワインを造り、2013年に全てのワインをSO2無添加にシフト。
また現在では「マセラシオンのジャン・マルク」と認識されるほどで、今回も6種類のうち4種類(+赤1種)がマセラシオンを施しています。
骨格とボディを、そしてブドウと大地のエナジーをぐっと感じながらも、とてもピュアで伸びやかな味わいです♪
アルザス・ピノグリ 《ウェッグ》2015
マセラシオンなし/600 Lの古樽で24ヶ月熟成
「ウェッグ」はアルザス語で「道」と言う意味があり、巡礼の道が畑に隣接していることから命名
アルザス・シルヴァネール 《オリジン》2016
ファイバータンクで15日マセラシオン/500 Lの古樽で12ヶ月熟成
「オリジン」はワイン造りの原点ともいえるマセラシオンの醸造方法に由来
アルザス・リースリング 《オリジン》2016
ファイバータンクで10日マセラシオン/20 hLのフードル(大樽)で12ヶ月
「オリジン」はワイン造りの原点ともいえるマセラシオンの醸造方法に由来
アルザス《ピンク・ポン》2016
ピノノワール50%、ピノグリ50%
ファイバータンクで10日マセラシオン/600Lの古樽で12ヶ月
「ピンク・ポン」はPinot Noir、Pinot Grisの頭文字の「P」とロゼのPinkを掛けて掛けている
アルザス・ピノノワール《 アニマ》2016
ファイバータンクで15日マセラシオン/225 Lの古樽で12ヶ月
ラテン語で「生命」「魂」の意味、キリスト教では「大地の匂い」という意味
アルザス《フィステラ》
ゲヴュルツトラミネール50%、ピノグリ50%
ファイバータンクで20日マセラシオン/18 hLのフードル(大樽)で12ヶ月
「フィステラ」は巡礼地コンポステーラの最西端の地名で、この世の果て=一度仕込んだら最後まで!という意味を込めて命名
ジャン・マルクはこれまで地元の消費者と、地元のスーパーにワインを瓶詰め前に大きなロットで販売をしていましたが、今回友人であるボエムのパトリックの推薦で、弊社との取引を決定し、初めて輸出することになりました。今まで露出がなかっただけで、ルーキーというわけではなく、畑での十分なキャリアとワイン造りに対する確固たる信念、そして理想のワインを実現できる技術と環境をすでに備え持っています。まだ出会って間もないですが、ジャン・マルクの真面目で温かい人間性、彼の持つ平穏と熱が同居するオーラにすでに安心感や信頼感さえあります。
ジャン・マルク・ドレイヤーとの最高の出会いに気持ちが高ぶっています。
今後の新しいキュヴェや、高い評価の2017年もぜひご期待ください!
2人目はボジョレーの「アレックス・フォワヤール(写真右)」
そしてそして、ついにフォワヤール家の長男アレックスのワインがデビューです!
何てったってあのジャン・フォワヤールの息子ですから、それだけで期待も注目度も高いですね☆
アレックスはまだ若干26歳。同世代にはケヴィン・デコンブ、少し上にシャルリー・テヴネ、ジュール・メトラなど、ボジョレーのヴァンナチュール界は着々と次世代にバトンを渡す準備が進められているようです。ただ、彼らの共通点はPère & Filsではく、自らが独立したドメーヌを経営しているところです。無論親子であっても自分の造りたいワインはイコールではなく、それ故の独立でもありますが、その自分が造りたいワインを自分で決断し経験を積むことが重要だと思いますし、何より若いうちに経験できることが本当に素晴らしいと思います。親の厳しさとやさしさと、息子のチャレンジ精神とで、フランスワインの伝統は継承されて行くのですね。しかし子供たちが物心ついた時からワインを造るつもりだったって、やっぱりすごい・・!
さて今回ブルイィ2016、コート・ド・ブルイィ2016の2種類がリリースです!
アレックスの造るワインは「エレガントな果実味と深みのある味わい」のジャンのワイン造りがベースになっていますが、さらにブドウの持つフィネスや洗練された旨味を引き出すことが彼のワインの理想型のようです。
今回リリースされるブルイィ、コート・ド・ブルイィともに産地的にはジャンのモルゴンに比べ、より軽やかでみずみずしさが魅力なワインで、早くからフィネスを感じられる味わいです。その中でも今回のブルイィはタンニンがやや強く粗いため樽をかけ、迫力のある味わいに仕上がっています。一方コート・ド・ブルイィはセメント・タンクのみで仕込んでおり、より華やかに仕上がっています♪アレックスのイメージは後者に感じますが、2017年は仕込を逆にしているそうで、あくまでその年々ブドウの状況にあった丁寧な仕込を行っています。
しかしジャンもそうですが、「ピエ・ド・キューヴ(事前にタンク内に熟したブドウを敷いて醗酵を促す準備)」と、「仕込み前に保冷室でブドウ10℃まで冷やす」この手間が、きれいで健全なジュースにを生み出し、それがフォワヤール家のエレガンス・ワインの元になっていると感じています。
ファースト・リリースから脱帽レベル!
アレックス・フォワヤールをぜひお見逃しなく~!!