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  • 今月の1枚(フランス/スペイン)
  • 2018.07.14

《アルザス》J.Mドレイヤー
《ボジョレー》アレックス・フォワヤールの2本立て!

  • 《アルザス》J.Mドレイヤー
  • 今月はなんと新規生産者を2人同時にリリースです!

     

    1人目はアルザスの「ジャン・マルク・ドレイヤー(写真左)」

     

    ストラスブールのボージュ山脈の山麓に向かって30 kmほど南西に下ったロスハイム村にドレイヤーのドメーヌはあります。1830年から続く由緒あるドレイヤー家の4代目にあたるジャン・マルクは、200025歳の時、父の定年が近づいたことを機に実家に戻り、農業開業責任者資格(BPREA)を取るためにオベルネ村の農業学校に3年間通いつつ以前から興味のあったビオディナミをパトリック・メイエのところで学び、2004年に自身のドメーヌ立ち上げとともに、6 haあった父の畑をビオディナミに転換しました。醸造についてはパトリック・メイエの影響もあり、2009年にピノノワールで最初のSO2無添加のワインを造り、2013年に全てのワインをSO2無添加にシフト。

     

    また現在では「マセラシオンのジャン・マルク」と認識されるほどで、今回も6種類のうち4種類(+赤1種)がマセラシオンを施しています。

    骨格とボディを、そしてブドウと大地のエナジーをぐっと感じながらも、とてもピュアで伸びやかな味わいです♪

     

    アルザス・ピノグリ 《ウェッグ》2015

    マセラシオンなし/600 Lの古樽で24ヶ月熟成

    「ウェッグ」はアルザス語で「道」と言う意味があり、巡礼の道が畑に隣接していることから命名

     

    アルザス・シルヴァネール 《オリジン》2016

    ファイバータンクで15日マセラシオン/500 Lの古樽で12ヶ月熟成

    「オリジン」はワイン造りの原点ともいえるマセラシオンの醸造方法に由来

     

    アルザス・リースリング 《オリジン》2016

    ファイバータンクで10日マセラシオン/20 hLのフードル(大樽)で12ヶ月

    「オリジン」はワイン造りの原点ともいえるマセラシオンの醸造方法に由来

     

    アルザス《ピンク・ポン》2016

    ピノノワール50%、ピノグリ50%

    ファイバータンクで10日マセラシオン/600Lの古樽で12ヶ月

    「ピンク・ポン」はPinot Noir、Pinot Grisの頭文字の「P」とロゼのPinkを掛けて掛けている

     

    アルザス・ピノノワール《 アニマ》2016

    ファイバータンクで15日マセラシオン/225 Lの古樽で12ヶ月

    ラテン語で「生命」「魂」の意味、キリスト教では「大地の匂い」という意味

     

    アルザス《フィステラ》

    ゲヴュルツトラミネール50%、ピノグリ50%

    ファイバータンクで20日マセラシオン/18 hLのフードル(大樽)で12ヶ月

    「フィステラ」は巡礼地コンポステーラの最西端の地名で、この世の果て=一度仕込んだら最後まで!という意味を込めて命名

     

    ジャン・マルクはこれまで地元の消費者と、地元のスーパーにワインを瓶詰め前に大きなロットで販売をしていましたが、今回友人であるボエムのパトリックの推薦で、弊社との取引を決定し、初めて輸出することになりました。今まで露出がなかっただけで、ルーキーというわけではなく、畑での十分なキャリアとワイン造りに対する確固たる信念、そして理想のワインを実現できる技術と環境をすでに備え持っています。まだ出会って間もないですが、ジャン・マルクの真面目で温かい人間性、彼の持つ平穏と熱が同居するオーラにすでに安心感や信頼感さえあります。

     

    ジャン・マルク・ドレイヤーとの最高の出会いに気持ちが高ぶっています。

    今後の新しいキュヴェや、高い評価の2017年もぜひご期待ください!

     

     

    2人目はボジョレーの「アレックス・フォワヤール(写真右)」

     

    そしてそして、ついにフォワヤール家の長男アレックスのワインがデビューです!

    何てったってあのジャン・フォワヤールの息子ですから、それだけで期待も注目度も高いですね☆

     

    アレックスはまだ若干26歳。同世代にはケヴィン・デコンブ、少し上にシャルリー・テヴネ、ジュール・メトラなど、ボジョレーのヴァンナチュール界は着々と次世代にバトンを渡す準備が進められているようです。ただ、彼らの共通点はPère & Filsではく、自らが独立したドメーヌを経営しているところです。無論親子であっても自分の造りたいワインはイコールではなく、それ故の独立でもありますが、その自分が造りたいワインを自分で決断し経験を積むことが重要だと思いますし、何より若いうちに経験できることが本当に素晴らしいと思います。親の厳しさとやさしさと、息子のチャレンジ精神とで、フランスワインの伝統は継承されて行くのですね。しかし子供たちが物心ついた時からワインを造るつもりだったって、やっぱりすごい・・!

     

    さて今回ブルイィ2016、コート・ド・ブルイィ2016の2種類がリリースです!

    アレックスの造るワインは「エレガントな果実味と深みのある味わい」のジャンのワイン造りがベースになっていますが、さらにブドウの持つフィネスや洗練された旨味を引き出すことが彼のワインの理想型のようです。

     

    今回リリースされるブルイィ、コート・ド・ブルイィともに産地的にはジャンのモルゴンに比べ、より軽やかでみずみずしさが魅力なワインで、早くからフィネスを感じられる味わいです。その中でも今回のブルイィはタンニンがやや強く粗いため樽をかけ、迫力のある味わいに仕上がっています。一方コート・ド・ブルイィはセメント・タンクのみで仕込んでおり、より華やかに仕上がっています♪アレックスのイメージは後者に感じますが、2017年は仕込を逆にしているそうで、あくまでその年々ブドウの状況にあった丁寧な仕込を行っています。

     

    しかしジャンもそうですが、「ピエ・ド・キューヴ(事前にタンク内に熟したブドウを敷いて醗酵を促す準備)」と、「仕込み前に保冷室でブドウ10℃まで冷やす」この手間が、きれいで健全なジュースにを生み出し、それがフォワヤール家のエレガンス・ワインの元になっていると感じています。

     

    ファースト・リリースから脱帽レベル!

    アレックス・フォワヤールをぜひお見逃しなく~!!

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